第四詩・吸収されて消えたボクの心
ボクの心は吸収された、不協な音階を放つ音楽室のナニか。
放課後の音楽室、忘れ物を取りに行ったボク。
ピアノの上に、彼はいた。
半透明なベルのような、クラゲのような彼。
彼はボクを待っていた、友だちになりたくてずっと待っていた。
「やっと気づいて、来てくれた、友だちになろう」
異界から転げ落ちてしまった彼は孤独だった、ボクも孤独だった。
ボクの心と彼の旋律が重なり混じり合う。
彼に吸収されて消えていく心のボク。
あぁ、もしかしたらコレが孤独なボクが望んでいたコト。
吸収されながら、ボクは抜け殻になっていくボクを見た。
「何も心配ない……ボクと行こう、キミの心の力があれば、ボクは仲間の世界にもどれる」
彼に吸収さたボクは、彼と一緒に誰も来ない音楽室から旅立つ。
〈まだ、完全に詩の形に慣れていないので、他人の詩集を読んでイメージをつかむまで待ってください……徐々に書き方が変わっていくはずですから〉
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