まず思ったのはとても実感がこもった連作だなという印象。それが決して明るい内容ではないことが、とても苦しくてとても短歌らしいと思った。きっと主体も母もお互いを気遣っていて、それがきっと家族だからなんだろうなと感じる。他人だったら相容れないような人と家族だったらすごく苦しい。なんとなく、連作に出てこない父は家に居場所があるのだろうかとふと考える。【個人的に特に好きな一首】溢れくる 母の口から出る愚痴の九割ほどは夫の話
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