第28話 さくらが選んだ諏訪博という男
「寅次郎くんが言うように、あれは私に似て頑固なだけで面白くもおかしくもない人間ですから」と話す、諏訪颷一郎(すわひょういちろう)
元北海道大学名誉教授。研究一筋の仕事人間
権威主義である父、そして利己主義的な考え方を持つ兄たちへの反発心からだったのかもしない。窮屈な家庭環境から早く抜け出して、自由になりたかったのかもしない。
博(ひろし)とは、寅さんの妹・さくらの旦那、そして満男の父親でもあり、タコ社長の印刷会社で働く印刷工です。
真面目な性格で、正義感が強く、人となりのいい誠実な人柄。
「好きなことをやっていれば個性的になるというわけではないですよ、嫌いな勉強を必死で取り組んで、悩んだり苦しんだりしながら子供自身が個性を作り上げていくんで、大事なことは、その過程を両親や教師たちが優しく見守ってやるということなんです。個性的なんていうことを安易に使わないでください。」
息子の満男の育て方にも、自分なりの考えがあるようだ。
寅さん、ありがとう。
今の世の中、学歴、所得だけで、人間の幸福度を決める風潮がある。あなたは教えてくれました。言いたい事を言い、やりたい事をやる。それこそが幸福だと。
やっぱり、人間の自由度が、幸福度につながりますね。そこに、一生懸命のふりかけ掛ければ、憧れる人生がやって来ますね。いつ感じられるか、解りませんが、1歩前に出てみます。青い空が見えるでしょう。
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