結
斯くして、俺は不老不死になった。死の恐怖に怯えることも、じきになくなるだろう。目下の課題は、キモ山さんに連れられた世界を知ることだ。彼等のことをもっと知らなければならない。悲観はない。きっと、俺は幸せ者だ。しかしながら大罪人である以上、問題はまだまだ山積みだろう。この生は罰。苦しみとして課された時間。永遠は、じわじわと俺の精神を蝕み、自我を苛むに違いない。だから俺は探さなければならない。この悠久を利用し、生の恐怖に怯えずに済む手段を。俺はもう死ねない。この喜びが、絶望に変わらぬ様に。
結びの奔逸 上浦厭味 @dknm183
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