今ここに、異世界 十首

鈴呂屋こやん

第1話今ここに、異世界 十首

唐突な黄昏の街罰ゲームボーナスゲーム転移異世界


紫の空に心も群雲のいずこも同じ永遠の黄昏


街明かり電気でもなき魔の光無数に灯り空覆いたる


崑崙の混濁したる残響に見知らぬ種族黄昏に消ゆ


獣人は自由を求め羽を持つ天使悪魔も空を争う


ドワーフの戸ぼそはエルフえ踏まずに分断の塀高く築けり


生きづらくなお死にづらきいくさ世は差別せぬなら差別されるのみ


まだ痛む前世の罵声虐待と殺意の記憶それは閃光


やり直す人生もまた戦いの無限ループの死のポリフォニー


まだ生きる何でと問えど幼な子の女神無邪気な邪悪燻らす

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

今ここに、異世界 十首 鈴呂屋こやん @manyashoya88

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画