最終話 君が望むならこの輝きでも。
僕と玲はデートへ行ったり、時には喧嘩をすることもあったけど、なんやかんや仲良く過ごしていた。
そうして、月日は流れ、僕たちは3年生に、
しかも明日で卒業だ。
さっきまで高二だったのにいきなり卒業とか
急展開すぎるけど、仕方ないんだ。
だって、玲が甘えてくるだけの毎日しか
なかったから。小説にするには退屈すぎるんだよ(すっごいメタい)
まぁ、そういうことで明日で卒業するんだ。
大学?行かなくても良くなっちゃった。
なんと、あの大手企業、任○堂様から
スカウトされてしまったのだ。
感謝極まりないよねほんと。
「叶多〜!」
遠くから玲がやってくる。
「大手企業にスカウトされたってほんと!?」
「うん、本当だよ。」
「すご〜い!!さっすが私の叶多!」
玲は我がことのように喜んでくれている。
そして、抱きついてる。うん、いつも通りだ。
「叶多はすごいなぁ。私なんか
何の取り柄もないのに。」
「玲だって、企業からスカウト来てるんでしょ?」
「そうだけどさぁ、叶多が凄すぎるんだよぉ。」
「僕は凄くないよ、努力してやっとだから。」
「その努力ができるのがすごいって言ってんの。」
「ふふ、ありがとう、玲。」
こうやって他愛ない話をしている時が一番楽しい。
「私たち、明日で卒業かぁ〜、
高校生活あっという間だったね。」
「ね。ほんと早かった。体感まだ2年生なんだけど。」
「分かる〜、あと1年高校にいてもいいぐらい。」
「留年したらもう1年いられるよ。」
「それはやだなぁ〜、でも叶多と
一緒だったらいいかもね〜」
「僕はスカウトの方に行くよ?」
「だよね〜、あはは。」
と、なんやかんやで卒業だ。
◇
そして迎えた卒業式。
みんな次々に卒業証書を受け取っていく。
最後だからかふざけてギャグかましている人も
いるけど大方、大スベリしてる。
そして長い長い校長のありがたーい言葉を
聞いて、卒業式が終わった。
「叶多〜!写真撮ろ〜!」
そういって玲が駆け寄ってくる。
「そうだね、撮ろっか。」
僕たちは卒業式と書かれた看板の前に並ぶ。
「……玲?」
「どうしたの?叶多。」
「いや……その手……」
「え?叶多もやろ?」
「……しょうがないなぁ」
二人で手でハートを作って写真を撮った。
多分いつか、めっちゃ恥ずい思いする。
でも、玲が楽しそうだからいっか。
────さて
僕はとあることを決めた。
「玲〜、ちょっと着いてきて〜。」
「ん〜?分かった〜。」
玲を呼んで、桜の下に連れていく。
ここの桜はいわゆる告白が成功する桜の木……
って言うわけでもないけど、
意外と綺麗で人が来ない穴場スポットだ。
「わぁ〜……ここ綺麗だね!」
「気に入ってくれたみたいで良かったよ。」
「……叶多、こんな綺麗なところに連れてきたって
ことは何か言いたいことあるんでしょ?」
「流石だね。察しのいい彼女だこと。」
「えへへ、ありがとう、褒められちゃった。」
「まぁ、長々話しててもアレだし、
単刀直入に言うね。」
「うん、なんでも受け止めるよ。」
「天野玲さん、僕はあなたと過ごしているうちに
好きだっていう気持ちがさらに大きくなりました。
生涯、あなたの隣であなたを支えさせてください。
僕と、結婚してください。」
僕は片膝をつき、玲の手を取る。
そして僕の第二ボタンを玲の手に置き、手を包む。
「っ……うぅ……こんな……こんな私でよければ
……よろしくお願いします……!」
泣きながら、玲はそう答える。
「僕が、色々安心して過ごせるように頑張るから。」
「うん……!私もあなたを支えられるように、
頑張るね……!」
そういって僕たちは抱き合って、唇を重ねあった。
玲のことは絶対幸せにする。
たとえ、おじいちゃんおばあちゃんになってもだ。
────君が望むならこの輝きでも。
ℯ𝓃𝒹
君が望むならこの輝きでも。 眠いうゆ @nemuiuyu
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