第Ⅰ章 第21話
すると「初めまして?貴女が櫻樹翠桜?」
そう声を掛けられ振り返ると一人の女性が怪しい笑みを称えてそう聞いた。
「え・・・?た・・・確かに私が櫻樹翠桜ですけど・・・貴女は・・・?」
私は女性にそう聞いた。
「私?私は宝石騎士のモルガナイト。
ふ〜ん、あのお方が言う通り、あの男ともう二人から加護を受けているのね・・・。しかも、あの男と私じゃ相性最悪だものね」
モルガナイトと名乗った女性騎士はそう言った。
「・・・あのお方って・・・それにあの男?加護って・・・如何言う事?」
私がそう聞くと「惚ける積もり?まあ、良いか。貴女を傷付ければあの男も否応なしに姿を見せる筈だしね?貴女に恨みは無いけれど・・・死んでくれる?」
モルガナイトはそう言い、武器を取り出した。
「翠桜様、逃げて下さい」
桜華は私にそう言った。
「もう、遅いわ」
次の瞬間、腹部に痛みを感じた。
気付かないうち腹部から血が出ていた。
「・・・っ!」
私は声にならない悲鳴を上げた。
「次は絶対に狙いは外さないわ。・・・死んで」
モルガナイトは再度、剣を握り、私の元に近づいた。
・・・ああ・・・私・・・ここで殺されてしまうのね・・・
私は半分、諦めた。
腹部からの出血のせいで上手く判断が出来ない。
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