第Ⅰ章 第19話

「お前はアベンチュリンか・・・。何故と言われても私達もお前達の様に契約を交わしているのだ」

ファントムアメシストと呼ばれた男性はそう答えた。


「まさか・・・お前達まで私達の様に人間と契約を交わしたとでも言うのか?」

動揺を隠せずにそう再度、問いただしたアベンチュリンさん。


「そうだ」

ファントムアメシストはそう答えた。


「ならば、何故、その人間に加担している。まさか・・・」

アベンチュリンさんは再度、問いただした。


「そのまさかだ・・・・。そこにいる櫻樹翠桜の暗殺の命を受けた。


それにその女は特別な存在だ。


お前達にとっては無くてはならない大切な存在だが、我々にとっては目障りでしか無いのだ」

ファントムアメシストはそう答えた。


「・・・どういう事だ!?」

アベンチュリンさんはファントムアメシストに再度問いただした。


「知らないのであればそのままで良い。


・・・それにいつまでもこのままではあの男に邪魔をされるのは目に見えているからな。


そこを退いてもらおうか」

ファントムアメシストはそう言った。


「そう言われて退くと思うか?」

アベンチュリンさんはそう言った。


「そうだな・・・。邪魔立てする積りならば力づくで退かせるだけだ」

ファントムアメシストはそう答えた。

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