第Ⅰ章 第18話
「私を・・・殺す・・・?」
私はその人物・黒柳香織が放った言葉に理解出来ずにいた。
「そう・・・。貴女も目障りだったからよ」
香織さんはそう言い放った。
「も?」
私は彼女の言葉に反応してしまった。
「そうよ。
・・・本当はもっと隠して置きたかったけれど、どうせ、貴女はここで死ぬのだから。
貴女の本当の両親の櫻樹知翠と櫻樹翠菜はね、不慮の事故で死んだ事になってるけれど本当は黒柳が宝石執事に頼んで、貴女の両親を殺させたのよ」
彼女はとんでもない事実を私に話した。
「う・・・嘘・・・。ど・・・どう・・・して・・・」
私は驚きの余り、膝から崩れ落ちた。
「嘘ではないわ。貴女の両親が目障りだったから殺したのよ」
彼女の言葉は信じられなかった。
宝石執事が人の命を奪う事にも驚きだった。本来、宝石執事は人を護る存在だ。
なのに、私は彼等と彼等に命じられた宝石執事によって、私の両親は命を落としたのだ。
「話は済んだか?」
香織さんの後ろから姿を見せたのは宝石執事だった。
「ええ。済みましたわ、ファントム様」
ファントムと呼ばれた宝石執事は冷酷な視線で私を見た。
すると「お前はファントムアメシスト!何故、お前がここにいる!?」
そう言ったのは徠華さんの宝石執事・アベンチュリンさんだった。
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