第Ⅰ章 第15話
何故ならば、宝石執事には護らなければいけない、絶対に犯してはいけない制約があった。
宝石執事は人に寄り添い、人を守る為の存在。
だから、彼等は絶対に人を傷付ける事、人を殺す事を絶対にしてはいけないと言う制約が決められている。
「宝石執事である彼等は人を襲います。彼等は最早、宝石執事では無いのです」
桜華は私の質問にそう答えた。
「・・・」
私は黙り込んでしまった。
「さ、買い物を済ませてしまいましょうか、翠桜様」
桜華はそう言った。
「そう・・・だね」
私はそう答えた。
私はこの時、知らずにいた。
さっきの話に出ていた宝石執事達が私達の事を監視していた事に・・・。
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