第Ⅰ章 第7話

「黒柳家を疑っている・・・?蒼華兄さんが・・・?」

桜華はそう言った。


「ああ。詳しい理由は本当に私は知らないけど・・・」

徠華さんはそう答えた。


それから私達は食事を済ませた。

片付けを済ませた。



「今日も行くのですか?翠桜様」

そう聞いたのは桜華だった。


「うん・・・。


・・・それに普通なら、宝石執事と契約していない私を引き取りたく無かっただろうけど、引き取ってくれたし、こうして、ここにおいてくれているだけでもありがたいし・・・感謝されても嫌がるだろうけど・・・逆らえないからね。


それに彼等は機嫌を損ねたら何をするか分からないから」

私は桜華の質問にそう答えた。


「・・・そうですか・・・」

桜華はそう答えた。


「心配しなくても良いよ、桜華。

私も黒柳家の本邸に用事があったからね」

そう答えたのは徠華さんだ。


「まあ、徠華兄さんが翠桜様の傍に居てくれれば私も安心します」

桜華はそう答えた。



「じゃあ、行って来ます」

私はそう言い、徠華さん達と黒柳家の敷地内にある離れから本邸に向かった。


本邸に入ると「あら、誰かと思えば、宝石執事と契約出来ない出来損ないさんじゃ無い。


いつも護衛さんと来るなんてね・・・。


・・・こんな出来損ないと居ないで私達とお話ししませんか?」

本邸に入り、直ぐに私に対しては悪口を言い、徠華さんには優しい口を聞く人物はこの黒柳家では彼女達以外私は知らない。

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