第Ⅰ章 第6話

「うん」

私はそう答えた。


「頂きます」

私はそう言った。


朝食は何時も私と桜華とその宝石執事であるゴシェナイトさんとヘリオドールさん、それと徠華さんと彼の宝石執事のヒスイとアベンチュリンさんと食卓を共にした。


本来、宝石執事は契約した人間と共に食事を共にする者がいないが、少数だが、人間と同じ様に食事を共にする宝石執事はいる。



すると「それで、徠華兄さん?蒼華兄さんはどうして、徠華兄さんを呼び出したの?」

桜華は徠華さんにそう聞いた。


「ああ・・・。それは報告と後は私に頼み事があったらしい」

徠華さんはそう答えた。


「報告は分かるけど・・・蒼華兄さんが徠華兄さんに頼み事?想像がつかないのだけど?」

桜華は再度、徠華さんに聞いた。


「まあ、私もそう思ったけどな・・・。


ただ、蒼華兄さんは私に頼み事をしたのは事実だけどな」

徠華さんにそう答えた。


「その頼み事って一体、何なの?徠華兄さん」

桜華は徠華さんにそう聞いた。


「ああ。


実は、少し面倒な事ではあるんだけどな・・・。

黒柳家の事を調べて欲しいと言われている」

徠華さんはそう答えた。


「黒柳家の事を?如何してなのかしら?」

桜華はそう聞いた。


「さあ・・・。私も詳しい事は聞いてはいない。


・・・けど・・・蒼華兄さんは黒柳家の事を疑っているらしい」

徠華さんはそう答えた。

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