第Ⅰ章 第5話
櫻の一族はこの世界・ユヴェールでは絶対に逆らえない程の影響力のある一族である。
それは櫻家は王族の一族でもある為、ユヴェールでは誰も手を出せないし、逆らう事も傷付ける事も許されないからである。
その為、もし、櫻家に手を出す者がいれば、この世界ではその者達は存在さえ消されてしまうという噂が立つ程の一族である。
すると「やっと戻って来たの?徠華兄さん」
そう言い、朝食を運び、自分の双子の兄である徠華に苦情を言った桜華。
「相変わらず、お前は私に手厳しいな。
・・・仕方ないだろう?私は蒼華兄さんに呼ばれてたんだから」
徠華さんはそう答えた。
蒼葉さんとは双子の兄妹である徠華さんと桜華のお兄さんで私の従兄にあたる人。彼は櫻宮家の人間で、この世界の警察機構・ジュエルガーディアンのリーダーを務めている。
良く、私の事も気に掛けてくれる人だ。
だが、私もそんなに多く、彼に会えていない。
「蒼華兄さんに?どうして?」
桜華は徠華さんに質問した。
「それは後で話すよ。私も朝食をいただいても良いか?」
徠華さんはそう言った。
「ええ、用意するわ」
桜華はそう言い、徠華さんと彼の宝石執事達の分も用意した。
「さ、食べましょうか」
桜華はそう言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます