第Ⅰ章 第2話

ただ、この夢は彼等と会話出来る訳ではない。

一度、夢の中で試そうとした事はあったけれど、どうやら、こちらから彼等と意思疎通するのは難し様だった。


別に落胆する事も無かった。

この家で地獄の様な生活をし続ける中で、私にとっての唯一の救いで、何にも侵されない癒しの時間である事は確かである。

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