『士にゃ記』第12章「エフタにゃん、しっぽの争いに巻き込まれるの巻」

✨『士にゃ記』第12章


「エフタにゃん、しっぽの争いに巻き込まれるの巻」


エフタにゃんがアモンにゃん軍との大戦を終え、

ギレアデに平穏が戻りつつあった頃──

思わぬ火種が近隣で燃え上がった。


それは、エフライムにゃん族だった。


戦いの最中、彼らは援軍に出向かず、

あとから現れては文句を言うという、

ちょっぴり面倒くさい性質があった。


今回も案の定、エフタにゃんの元に怒鳴り込んでくる。


「エフタにゃん!!なんでわしらを戦いに呼ばんかったのにゃ!!

おまえの家を毛の一本まで燃やしてやるのだにゃ!!」


尻尾をブンブンに膨らませ、えらくご立腹である。


しかしエフタにゃんは静かに答えた。


「いやいや、呼んだにゃよ?

呼んだけど、誰も来なかったから、

しかたなく自分の毛を逆立てて戦ったんにゃ……」


しかしエフライムにゃん族は、

聞く気がまったくない。


「知らんにゃ!!

ギレアデにゃんは、エフライムの逃げ尾にゃんだ!!

腰抜けしっぽにゃ!!」


これはにゃんこ社会で最大級の侮辱である。

ギレアデにゃんたちの毛は逆立ち、

尻尾はまん丸に膨張。

猫同士の緊張は一触即発に。


ついに衝突が起こってしまった。



---


🐾ギレアデにゃん、しっぽの審査を開始


戦いの中、エフタにゃんは一計を案じる。

敵がヨルダン川をわたって逃げるポイントを抑え、

そこを通るにゃんたちにテストをする作戦に出た。


その合言葉は──


「シボレト」(「流れ」を意味する言葉)


しかしエフライムにゃん族はこの発音が苦手。

どうしても 「スボレト」 と言ってしまうのにゃ。


川べりで、ギレアデにゃんの見張りは尋ねる。


「通りたいなら……

『シボレト』と言ってみるにゃ」


逃亡にゃんは答える。


「す、す……スボレトにゃ!」


瞬間、見張りにゃんは尻尾をピンと立てる。


「にゃ!エフライムにゃんだな!」


こうして多数の敵が見破られ、

エフタにゃんたちは戦いを制した。



---


🐾エフタにゃんの晩年


エフタにゃんはその後、

六年間イスラエルにゃんを統治した。


彼の統治は短かったけれど、

正義と勇気を重んじ、

尻尾で嘘を見抜く名リーダーとして記憶されている。


やがて彼は静かな最期を迎え、

ギレアデの地に埋められた。



---


✨猫的アレンジポイント


「シボレト」テストを「発音チェック=しっぽ審査」にイメージ強化


侮辱語を「逃げ尾にゃん」「腰抜けしっぽ」に変更


攻防をすべて猫の毛並み・尻尾表現中心に描写


歴史的内容は正統保持




---


次も続けるにゃ?

『士にゃ記』第13章「誕生!サムソンにゃん、奇跡のしっぽ」 に進んでよろしい?🐾✨

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にゃんこ創世記~聖書の創世記をにゃんこで~(もちろんChatGPT) @kagami_hiiragi_ls

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