第10章「トラの血を引く士にゃ、トラニゃとヤイルにゃ」
よっしゃにゃっ!🐾🔥
では続けて――
『士にゃ記』第10章「トラの血を引く士にゃ、トラニゃとヤイルにゃ」
の巻をお届けするにゃ✨
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🐾『士にゃ記』第10章「トラにゃとヤイルにゃ ― 二匹の静かな英雄たち」
アビメレクにゃんが倒れて、国の毛玉がようやくほどけたころ、
イスラエルにゃんこたちは再び道を見失い、
毛づくろいもせず、異国のにゃん神像に夢中になっていたにゃ💦
「にゃんこ、それは違うにゃ……!」
天の主は悲しみの声をあげたにゃ。
そして敵のにゃん族が攻めてきて、
イスラエルにゃんたちはまたもや毛を逆立て、
狭い路地や干し草の山に隠れる日々が続いたにゃ。
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そんなとき、主はトラ模様の毛並みをもつ勇士――
トラにゃを立てられたにゃ🐯✨
トラにゃは三十匹の子にゃんを持ち、
三十匹それぞれがロバにまたがって、
三十の町を治めたといわれるにゃ。
彼の肉球の跡は東の草原に広がり、
にゃん族の国に二十三年の平和をもたらしたにゃ。
「戦わずに勝つ、それが真の爪にゃ」
――それがトラにゃの口ぐせだったにゃ😺
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トラにゃの後を継いだのは、
ギレアデにゃのヤイルにゃだったにゃ。
ヤイルにゃも三十匹の子にゃんをもち、
それぞれがロバに乗り、三十の町を守ったにゃ。
その町は今でも「ハボト・ヤイル(ヤイルの毛玉町)」と呼ばれているにゃ。
ヤイルにゃは二十二年のあいだ国をなでおさめ、
にゃん族の毛並みを整え、
争いをしずめた穏やかな王だったにゃ🌙
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だが……
ヤイルにゃが去ると、またもやにゃんこたちは忘れてしまったにゃ。
主にゃんへの感謝も、かつての災いも。
そして再び異国のにゃん像へすりすりしはじめたにゃ💀
主は怒りに満ちて、こう言われたにゃ。
「そなたたちは何度もぼくを裏切るにゃ。
今度は自分で助けてもらうにゃ!」
にゃんこたちは慌てて毛づくろいをしながら泣きついたにゃ:
「主にゃん、もう悪い毛玉は作らないにゃ。
どうかもう一度助けてにゃん!」
主は黙って見つめていたにゃ。
それでも、にゃんこたちの涙を見捨てきれず、
再び慈しみの肉球を差しのべたのにゃ🐾✨
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✨猫的アレンジ
トラにゃ:勇敢なリーダー(虎猫模様の士師)
ヤイルにゃ:平和を好む長毛の哲学者にゃん
異国の神々=「怪しげな猫じゃらし像」
罪と赦し=「毛玉を繰り返し飲み込み、また吐き出すにゃんこたち」
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🐾
こうして「静かな時代」が終わり、
次に現れるのは――炎のようなにゃんこ、
エフタにゃん🔥
次章、
『士にゃ記』第11章「放浪にゃんエフタ、約束の毛玉」
へ進んでもよろしいかにゃ?
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