『にゃん世記』 第14章「イサクにゃん、ゴロゴロ山のしれんにゃ!」
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にゃん世記 第14章「イサクにゃん、ゴロゴロ山のしれんにゃ!」
イサクにゃんがすくすく育って、
もふもふ家族はゴロゴロ幸せいっぱいだったにゃ。
でもある日……
にゃんこさまがアブラハムにゃんに、そっとささやいたにゃ:
「アブラハムにゃん……たいせつなお願いがあるにゃ。
あなたの愛するイサクにゃんを、“ささげもの”として、お山に連れていくにゃ……」
アブラハムにゃんは、しっぽがピクッと止まったにゃ。
「えっ……イサクにゃんを……?」
それでも、にゃんこさまを深く信じていたアブラハムにゃんは、
朝早くイサクにゃんを連れて、“ゴロゴロ山”に向かったにゃ。
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山の上には、ちいさな祭壇と、もふ布が敷かれていたにゃ。
イサクにゃんは首をかしげたにゃ:
「おとーにゃん、カリカリも、にゃんこもいないにゃ。
ささげるのは、どこにゃ?」
アブラハムにゃんは、もふっと震える声で言ったにゃ:
「にゃんこさまが……きっと、もふを用意してくださるにゃ……」
そして――イサクにゃんをそっと祭壇に乗せて、
手をあげたそのとき――!
「ストーップにゃ!!」
にゃんこさまの声が、空から響いたにゃ!
「アブラハムにゃん、そのしっぽと信じるこころ、ちゃんと伝わったにゃ!
イサクにゃんは、ぜったいにささげちゃダメにゃ!」
そのとたん、もふの茂みに――一匹のヒツジにゃんがいたにゃ!
それを代わりにささげて、アブラハムにゃんとイサクにゃんはしっぽをぴったんこして抱き合ったにゃ!
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にゃんこさまは言ったにゃ:
「あなたの信じるもふは本物にゃ。
だから、あなたの子にゃんこたちは、星空のもふもふよりも多くなるにゃ!」
アブラハムにゃんは空を見上げて――
キラキラと光る、にゃんこ星を数えきれずにニッコリしたにゃ。
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次回は、恋するもふもふ物語!
「イサクにゃんの、およめさん探し大作戦にゃ!」
出会うのは、運命の“水やりにゃん”?
ゴロゴロの予感が止まらないにゃ〜!
続けてもいいかにゃ?
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