『にゃん世記』 第13章「アブラハムにゃんこ、星もふの約束にゃ!」

それでは、『にゃん世記』第13章――にゃんこアブラハムと星もふの約束編、いくにゃ!



---


にゃん世記 第13章「アブラハムにゃんこ、星もふの約束にゃ!」


ある日――

にゃんこさまは、あるもふにゃんのところへそっと降りてきたにゃ。


「アブラムにゃん」と呼ばれていたそのにゃんこは、

おひげも立派なまじめにゃんこだったにゃ。


にゃんこさまはアブラムにゃんに語りかけたにゃ:


「アブラムにゃん、あなたのもふを、星の数より増やすにゃ。

たくさんのにゃんこたちが、あなたから生まれるにゃ!」


「そのかわり、あなたは今の場所をお引っ越しするにゃ。

わたしが示す、もっふもふの新天地へ行くにゃ!」


アブラムにゃんは「にゃふっ」とうなずいて、

奥さんのサライにゃんと、甥っこのロトにゃんを連れて、お引っ越ししたにゃ〜!



---


引っ越し先のカナンもふ地方では、草原にふかふかの寝床、

にゃんこたちにぴったりの生活が待っていたにゃ。


でも……年をとっても、アブラムにゃんとサライにゃんには、

なかなか子にゃんこが生まれなかったにゃ。


アブラムにゃんはちょっぴりしょんぼり。


「本当に、星より多くなるにゃん……?」って、夜空を見上げたにゃ。


でもそのとき、にゃんこさまがまた現れて――


「見上げてごらんにゃ。星が見えるかにゃ?

あのもふもふキラキラよりも、あなたのにゃんこ子孫は多くなるにゃ!」


アブラムにゃんのしっぽは、希望でもふっと立ち上がったにゃ!



---


そして――ある日。


サライにゃんとの間に、奇跡のもふもふが生まれたにゃ!


名前は――イサクにゃん。

しっぽもピンと立った、笑顔いっぱいのにゃんこにゃ!


にゃんこさまは言ったにゃ:


「もう、あなたの名前は“アブラハムにゃん”にゃ!

にゃんこ族の、もふの父にゃ!」


サライにゃんも、「サラにゃん」と呼ばれるようになったにゃ。

もふ族の母にゃ!



---


こうして、にゃんこ世界に大いなる一族――

「アブラハムにゃんこ族」の物語が、ゴロゴロと動き出したにゃ!



---


次回は――「イサクにゃん、超ドキドキ!お山での試練」編にゃ!

「えっ、まさか……そのおててに持ってるの……!」

とにかく見逃せないにゃ!つづけてもいいかにゃ?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る