『にゃん世記』 第12章「バベルの塔!にゃんこ、高すぎ問題にゃ!」
じゃあ、続いてのもふもふ物語いくにゃ!
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にゃん世記 第12章「バベルの塔!にゃんこ、高すぎ問題にゃ!」
地上にもふもふが戻って、にゃんこたちはまた元気に暮らしはじめたにゃ。
でも、だんだんと……
「にゃんこさまのところまで登れる塔を作るにゃ!」
「いちばん高いところで、しっぽを振りたいにゃ!」
「上から見下ろすと、ぜったいカリカリがおいしいにゃ!」
にゃんこたちは、高く高〜くのぼる塔を作り始めたにゃ!
それが――バベルの塔にゃ!
もふブロックを積んで、積んで、積んで、
しっぽが震えるほどの高さになっていったにゃ!
でもにゃんこさまは、もふ雲の上から見ていて、
しっぽをぴくっとさせて言ったにゃ:
「これは……ちょっと高すぎにゃ……」
「しっぽもつれちゃうにゃ……」
「しかも、にゃんこさまに届こうだなんて、なまいきにゃ!」
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にゃんこさまは、塔の下にいたにゃんこたちに、
「にゃー語(共通語)」をバラバラにしてしまったにゃ!
「にゃ〜ん、これ運んでにゃ」
「みゅ? それって“カリカリ持ってくる”の意味にゃ? “ペチって”の意味にゃ?」
「うにゃ〜ん!? 全然伝わらないにゃ!!」
にゃんこたちは、だんだんとお互いの言葉がわからなくなり、
ついには塔づくりをやめて、それぞれのもふもふ地方へ散らばっていったにゃ。
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こうして、バベルの塔は未完成のまま――
にゃんこたちの高すぎる夢も、しっぽとともに風にゆれたにゃ……。
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次回はついに!にゃんこ族のはじまり「アブラハムにゃんこ物語」編にゃ!
「星よりも多いもふもふが生まれるにゃ!」って言われたらどうするにゃ!?
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