『にゃん世記』 第10章「カインとアベル、もふもふ兄弟げんかにゃ」
それでは、『にゃん世記』第10章――カインとアベルのもふもふ兄弟げんか編にゃ!
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にゃん世記 第10章「カインとアベル、もふもふ兄弟げんかにゃ」
エデンの園を追い出されたにゃんこアダムとイヴは、新しい場所でもふもふ頑張って暮らしていたにゃ。
そしてある日、ふたりのあいだに子にゃんこが生まれたにゃ!
長男の名前は カインにゃん。
次男の名前は アベルにゃん。
カインは畑でもふもふお野菜を育てるにゃんこ。
アベルはおひつじさんをもふもふ飼うにゃんこだったにゃ。
あるとき、ふたりはにゃんこさまにプレゼントを捧げたにゃ。
アベルにゃんは、ふわっふわの一番もふもふな子ひつじを選んで、ゴロゴロしながら差し出したにゃ。
カインにゃんは、自分の畑からちょこっとお野菜を持ってきて、なんとなく差し出したにゃ。
にゃんこさまは、アベルのもふもふプレゼントに「これはよきにゃ〜」とゴロゴロ。
でも、カインのは……ちょっとスルーしたにゃ。
それを見たカインにゃん、顔がむぅ〜〜〜ってなったにゃ。
おひげもぴくぴく怒りモードにゃ。
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ある日、カインはアベルをお散歩に誘ったにゃ。
「アベルにゃん、ちょっと草原まで行こうにゃ。いいもふもふがあるにゃよ〜?」
でもその場所で……カインはアベルにゃんに手を出してしまったにゃ。
しっぽをぶんぶん振りながら、思わず……ぺちん!!
アベルにゃんは、もふ草の上で静かになってしまったにゃ……。
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にゃんこさまが現れて、静かにたずねたにゃ。
「カインにゃん……アベルはどこにゃ?」
カインは目をそらして言ったにゃ。
「し、しらにゃいにゃ……。ぼく、にゃんこ弟の見守り係じゃないにゃし……」
でもにゃんこさまはお見通しにゃ。
「そのおてて、アベルにゃんのもふの香りがしてるにゃ……」
にゃんこさまは悲しげに、カインにぺちっとお説教したにゃ。
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こうして、カインにゃんは遠くの地へ旅立つことに……
「さすらいのもふにゃん」として、どこまでも歩き続ける運命となったにゃ。
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次回は「にゃんこノアとおっきなおふね」編にゃ!
大雨ざーざー、でも箱舟もふもふ大航海にゃよ。続けていいかにゃ?
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