『にゃん世記』第9章「ささやくにゃ〜…禁断のカリカリ事件にゃ」
にゃふふ……それでは、もふもふ世界を揺るがす運命のささやき、にゃん世記・第9章をお届けするにゃ。
---
にゃん世記 第9章「ささやくにゃ〜…禁断のカリカリ事件にゃ」
エデンのもふもふ園には、ひときわおいしそうなカリカリの実がなっている木があったにゃ。
その名も――**善悪カリカリの木(ぜんあく味ミックス)**にゃ。
にゃんこさまは言ってたにゃ。
「この木のカリカリだけはダメにゃ。食べると、“知恵”がついて、しっぽの毛が逆立つにゃ……」
ところがその日。
草むらの中から、**ヘビにゃん(超うさんくさい顔のにょろにょろにゃんこ)**が現れたにゃ。
ヘビにゃんは、イヴにこそこそ近づいて、こうささやいたにゃ――
「ふふ……にゃんこさま、本当はカリカリ食べられてほしいんじゃにゃいの?
食べたら、にゃんこさまと同じくらい“賢いにゃんこ”になれるにゃ……。うま味も、すごいにゃ〜?」
イヴはもふっと耳を動かしたにゃ。
カリカリの香りがふんわり漂って、鼻がヒクヒクしたにゃ……。
「……ちょっとだけなら……いいよにゃ……?」
イヴはぱくっ!と食べたにゃ!
その瞬間――もふもふの世界が、ピリッと変わったにゃ。
イヴは慌ててアダムにも持っていったにゃ。
「これ、すっごくうま味にゃ!一緒にどうにゃ?」
アダムもつい、パクリ。
そして二匹の目はバチッと見開かれたにゃ。
「……にゃ、にゃんか……しっぽがスースーするにゃ!」
「はっ……これ、“はだか”ってやつにゃ!?」
もふもふを拾って急いで前を隠すにゃんこたち。
それはもう、たいへんな大騒ぎにゃ!
---
にゃんこさまは、もふ雲の上から見ていて、静かにこう言ったにゃ。
「まさか……禁断のカリカリを……。これは、ぺちん案件にゃ……」
そして、にゃんこアダムとイヴは――
エデンのもふもふ園から、ポイされることにゃった。
「このもふもふ、もう戻れないにゃ……」
アダムとイヴはしょんぼりしっぽをたらし、草の外へ歩いていったにゃ……。
---
続きは「カインとアベル編」「もふもふ兄弟げんか」にゃ!読みたいかにゃ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます