第24話 テスト期間らしい②
望月さんとの約束してから一日たった火曜日、やっぱり絶望してる人は頭抱えてるらしい、皆も勉強はコツコツしよう自分のために。
「莉央は余裕ありそうだな〜脳みそ分けてくれ」
「分けたら死ぬだろ」
「入学試験も高かったんだろ?」
「そんな事言ったっけ」
「毎回どの科目も小テスト満点じゃん?やばいだろ帰ってから勉強してるのか?」
「してないよ授業聞いてたら純でも取れるよ」
「俺はもう諦めてる、莉央はその点もったいないぞ、課題とか出せばオールAだろ?」
お前は諦めるなよ。
「課題はやらない主義の人間だからやらない」
「まぁ俺も同じ主義だけどよ、莉央は色々もったいない運動神経いいんだから部活入ればいいのに」
「友達居ないのに今更どこに入るんだよ」
あんたは課題出しなさい、でもまぁ部活は流石に入りたくない、あの人が放課後コキ使ってくるし今は志保さんに夜ご飯とか作って上げたいから変に学校に残りたくない。
「俺と同じサッカー部来いよ!莉央体育のサッカー普通に上手かったぞあれで素人って言うなら天才だぞ、小さい頃からやってればメッシになれたかもなっ」
「はは、冗談はいいから校庭行くよ」
スポーツのプロは才能だけじゃなくて死ぬ気で努力してもなれない事の方が多いのに俺なんかはなれないよ...
「げっ今日陸上かよ...」
「莉央走るの好きじゃないもんな」
走るのは暑いし着替えるとはいえ汗かくのはさすがに嫌だ、皆もよく分かると思う、夏の体育は禁止しよう!そうだそうだ!
「走るのが好きなやつがおかしいんだろ、汗かくし最悪だよ」
「女子みたいなこと言うなよ葵は喜んで走るタイプだろ?」
「あれはただのバカだから仕方ないね」
「誰がバカじゃ!」
「痛っ!?葵急に背中叩くなよ」
「人を馬鹿にした罰だよ」
「そういえば体育合同か」
「そ!」
「あ、俺体育委員だから準備手伝わなきゃいけないんだったわちょっくら行ってくる」
「行ってらっしゃい」
「走る前に無理すんなよ〜」
そういえば純は体育委員だったっけやっぱり脳筋は体育委員を希望しがちなのだろうか、なんか色々まずそうだからこの話はここまで
「莉央は体育好きじゃないの?」
「どうみても好きそうな見た目じゃないでしょ」
「そう?足とか結構筋肉ついてるように見えるけど」
「見えるだけだよ、汗かきたくないから適当に走って終わらせよっと」
「今日飯倉先生がリレー形式で授業やるって言ってたよ」
終わった、なんでこういう時に限ってリレーなんだ、もうちょっと曇りの時にやろう俺熱中症になっちゃうよ?いいの先生?まぁ直接言う勇気はないんだけど。
「殺す気なの?変に遅いと周りに申しわけないやつじゃん」
「まぁ体育祭とかリレー走る時の参考になるしいいんじゃない?」
「俺はその日体調崩す予定だから俺の分まで純に走ってもらおうかな」
「だーめ、莉央は私のリレー見る係なんだから」
「なんだその係」
体育か、本当にやりたくないんだけどどうしようかな、ま結構先だしこの事は忘れよう
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