第23話 テスト期間らしい
どうやら1週間後にテストがあるらしい、赤点には補習だとか、うちの学校は入学金が高いけどスポーツ推薦とか親が金持ちの人が通うような学校だから割と上と下が極端らしい。
「莉央、俺は今回のテスト乗り越えられるのか?」
「急にどうしたの?」
「もうテスト1週間前だろ!?この前までもうそろそろ勉強しようと思ってたんだが気づいたら1週間前になってたんだよ!?」
「1週間もあるじゃん、今日から勉強すればなんとかなるよ」
「何とかなるかよ!?授業もついていけないんだぞ?終わりだぁこの世の終わりだぁ」
「そんなんじゃ終わらないから大丈夫、諦めないで成績はギリギリでも部活さえ頑張れば卒業はできるんだから」
「そのギリギリが厳しいんだよ!あ、やべ次の授業俺移動だわ、じゃまた後で」
「うん、行ってらっしゃい」
「アナタお母さん見たいね」
「そう?」
隣の望月さんが珍しく冗談を言ってきた、いやこれ真顔だなまじで言ってるのか、俺まだお母さんになる準備は出来てないんだけどな
「うん、うちのお母さんみたいだった、それはどうでもいいんだけどテストは大丈夫そうなの?ノートすぐ返ってきたけど」
「うん、おかげさまで大丈夫だよ」
「さすが学年首席だね」
「...」
「あぁこれ周りに言ってないんだもんね、私もたまたま先生達の話を聞いただけだから」
「なんて言ってたの?」
「頭はいいのに課題は出さないし新入生代表の言葉も断るしどうすればいいんだって言ってた」
「ははは」
まぁ事実だから否定は出来ない、こちらにも事情はあるからそこら辺は許してくれ先生。
「その良かったらさ私勉強得意じゃないから今度教えてくれないかな?」
「俺でいいなら全然教えられる事は教えるよこの間ノート借りたしね」
「ほ、ほんと?じゃあ今週の土曜日とかは大丈夫?無理そうだったら大丈夫だから!」
「全然大丈夫だよ土曜日ね」
「うん!」
すごい嬉しそうだ、望月さんは見た目がギャルっぽいからそういう感じなのかと思ってたけど優しいしノートはきちんとまとめていたし凄いな、ノートのこともあるし俺が役に立てるなら手伝ってあげよう。
この後葵が純と全く同じ事を嘆いていたのはここだけの話ね。
あの二人俺が勉強教えようか?って聞いたら「勉強は嫌だ」というしどうしていいのか分からない、1回痛い目見て痛感するべきかもしれないな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます