第21話 登校⑥

無事一日の授業終え帰りのHRも終わりという時に担任の先生こと柊先生に放課後呼び出された、まぁ理由は分かるけど早く終わるといいな。


「莉央先生に呼び出されてたけど生徒会の手伝いは今日やるのか?」

「さすがのあの人も病み上がりの人を使うほどアホじゃないよ」

「そうか、じゃあ帰るタイミングは合いそうにないな、今日も部活きついだろうなー」

「お前は上手いんだから1番頑張らなきゃな」

「おう、任せとけ良かったら莉央もサッカー部に」

「部活はお断りだよ」

「そうだったな、じゃまた明日な」

「うん、また明日ね」


放課後、生徒指導室に入るとすでに柊先生が待っていた、柊先生はかなり若い先生で男子からも女子からも人気がある先生だ、ちなみに俺は苦手だからあまり関わりたくない、理由はまぁそのうちわかると思う。


「お待たせしました」

「そんなに待ってないよ」

「休みの話ですよね?まだ留年するほど休んではないと思いますけど」

「うんそれは大丈夫なんだけどご家族について少しだけ話したいんだけど特に何かあったわけじゃないんだよね?」

「何も無いですよ」

「そう、けど休んでる間の電話で何回かお母さんと電話したんだけど詳しく知らなさそうだったんだよね、ちゃんとそこら辺は話し合えてるのかな?」

「まぁ話してはいますよ」

「あまり私も言うべきじゃないのはわかってる、高校生だしね少し親と上手くいかない事もある人が多いし何かあったら言ってね」

「はい」

「ごめんね、病み上がりなのに今日は帰ってゆっくり休んでね」

「いえ、心配させてしまいすいませんでした」

「そういう仕事だから気にしないでね」

「はい、それでは」


はぁ、とりあえず話は終わったな、多分明確な病気の名前をあげたんじゃなくて風邪で話を通してたのに2週間も休んでたから疑われたのかな。

とにもかくにも今日は乗り越えたし家に帰ろう。


「莉央〜」

「葵、部活だったの?」

「そう今日ミーティングだけだったからもう帰り!せっかくだし途中まで一緒に帰ろ?」

「うん、いいよ」

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