第19話 登校④
生徒会室に着くと誰かが待っているわけでも無く席に着くように促された。
でこの人は生徒会副会長の小鳥遊莉子1個上の2年生で純から聞いたのは学校ではクール系美人で人気らしい、俺はその話を聞いて驚いたよ、こんな極悪非道が似合う人は中々居ないぞ。
「久しぶりね」
「そうですか?」
「2週間も学校休んでたみたいだけど体調は大丈夫なの?」
「あなたに呼び出されるまでは良かったです」
「無駄口を叩くぐらいには元気そうで良かった」
「あはは」
「けど本当に体調不良だったの?」
「疑ってるんですか?」
「疑ってるわけじゃないわ、山内先生があなたの家でお母さんと話したと言っていたし」
え?あの人うちの担任と家で話したのか?あの人がそんなことするとは思ってなかった。
けど山内先生には何も言われなかったし上手く誤魔化したのか
「あーその時ちょうどその時薬飲んで寝てたんで俺は立ち会えなかったんですよね、起きてから母親に色々聞きました」
「へー山内先生はあなたの家に行ってたのね」
「え?」
「さっき山内先生に聞いたけどあなたが休んでる間にあなたの家には行ってないと言ってたわよ」
「...」
「あなたは母親から聞いたって言ってたけどそれは嘘ってことになるわね」
やられた、まさかかまをかけられるとは、この人やっぱり性格悪いだろ、けどまだ俺には切り札がある
「あー実はちょっと母親と喧嘩してて話はしてないんですよね」
「じゃあわざわざ嘘ついた理由は?」
「サボりだと思われるかと思ったんですよ」
「あなた本当に家に居たの?」
「居ましたよ」
「私何回かあなたの家に行ったけど誰にも会えなかったけど?」
「あー先週に来てましたよねちょっと体調悪くて話せそうにも無かったんですよね」
「結構無理言ってること自分でもわかってるでしょ?」
うん、言い逃れは出来なさそう言い訳しても墓穴ほるだけだしここはいっそ認めてみるか
「まぁ正直に言うと家には帰ってませんでした」
「どこに泊まってたの?」
「おばあちゃんの家ですよ」
「ここまで嘘ついておいておばあちゃんの家で通じると思ってるの?」
「...」
「はぁ、まぁこの話はまた今度にするわ、本題はもう1つあるから」
「まだあるんですか」
「ええ、今度テスト終わったら私の家に来て欲しい」
「これはまた急な話ですね」
「理由は聞かないのね」
「だってどうせ親にまた何か言われたんですよね」
「そうね、それで大丈夫?」
「断れないのわかってるくせに聞くんですね」
「服従の意思を確認するためにもね」
ほんとに恐ろしい人だ、この人が人気とか皆本性知ったらそんなこと言えなくなるぞ...
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