第18話 登校③
4時間目の授業が終わったし昼ごはん食べるか。
もちろんぼっちだ、まぁ1人が好きだからね1人になりたくてなってるからうん、、、
「ねぇ」
「どうしたの望月さん?」
「その、ノートとか結構休んでて取れてないでしょ?だから私の貸してあげるよ」
「え?いいの?けどそうしたら望月さんが勉強出来なくなっちゃうよさすがにそれは申し訳ないよ」
「私はコツコツ勉強してるしメモとか別で取ってるから貸す分には全然大丈夫だよ、2週間休んでたんだしノート借りれた方が助かるでしょ?」
「うん、じゃあお言葉に甘えさせてもらうよありがとうね、今度お礼するから」
「お、お礼とかいいから!けどその代わりに今度...」
「どうしたの?」
「うんうんやっぱりなんでもないからっ!お昼食べてくるねっ」
「う、うん」
顔真っ赤にしてどうしたんだろう、体調でも悪いのかなもしかして俺の仮病がうつったのか?それにしては元気だったけどな、とりあえずノートはありがたく貸してもらおう。
望月とは今までそんなに話した事無かったからただの一軍ギャルっていう印象しか無かったからこんなぼっちの俺にも優しいのは以外だな
教科書整理してると目の前の席に1人の男子が座ってきた。
「よっ久しぶりじゃん!連絡しても既読すらつかないから心配したぞ」
「久しぶり、スマホ無くしちゃってね」
この男は佐伯純、俺の片手で数えられる友達のうちの一人だ、サッカー部に入ってて県の選抜にも入ったりしててThe陽キャって感じ、もちろん彼女も居る、学校でも有名なバカップルだ。
「彼女とイチャつきながらご飯食べるんじゃないのか?」
「いやーそれがさこの前ちょっと喧嘩しちゃってさ最近はぼっち飯なんだよ、だから今日は莉央と飯食おうと思ってな」
「都合のいい女扱いって事?」
「そんなわけないだろ俺ら親友じゃん?」
「俺ら親友だったのか」
「俺らの事色々言ってたけどさ莉央は望月香織といい感じじゃん休んでる間に何かあったの?」
「いや?いい感じでもないし2週間ぶりにあったけど」
「え、そうなのか?前はあんな仲良くなっただろ?」
たしかに、けどまぁぼっちの俺に気を使ってくれたのかもしれないな、でこいつは俺の弁当からちょくちょくおかずとるな
「純、お前は彼女いるんだから早く仲直りしてお弁当作ってもらえ」
「いやー玲奈もさ頑固な所があるからさー莉央も彼女出来ればわかるよ」
そうか?志保さんは頑固でも無いけどなどちらかと言えば俺の方が頑固な気がする。
「後さ莉央が休んでる間に結構噂されてたぞ」
「噂?」
「莉央が生徒会副会長と付き合ってるって噂だよ、入学した時から仲良かったじゃん?だから莉央が休んだ理由は振られたからなんじゃないかって」
「なんだその噂」
「やっぱり付き合ってないのか」
「あんなのと付き合うぐらいだったらもう2週間学校休むよ」
「あんなので悪かったわね」
「あ」
「俺そういえば部活のミーティングあるんだったわ、後はお二人で!」
「あ、おいっ」
あいつ逃げやがったな、後で覚えとけよ
後があるならだけど、んーそれにしても怖いよこの人の顔超不機嫌だもん、復帰早々なんで俺がこんな目に。
「ここじゃ人目があるから生徒会室まで来れるかしら?」
「んー」
「すごい嫌そうな顔してるわね」
「嫌ですね」
「けど断れないでしょ?」
「性格悪いって言われません?」
「私はむしろいい方だと思うけどね」
めんどくさいよこの人、クラスの視線も痛いから大人しくついて行くしかないか。
「はいはい、行きますよ」
「はいは1回」
「はい」
この人お母さんか?
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