第16話 登校①

志保さんとの出会いから大体2週間くらいたった、最初の1週間はやっぱりぎこちなさがあったが今は少しずつ慣れてきて志保さんの甘えさせて攻撃にも対応出来るようになってきた、けど起きたらいつの間にか布団に入ってるのはやめてほしい、びっくりして心臓止まるかと思うからね。

けど志保さんのおかげで気持ちの整理がついた、今までとりあえず休んでた学校には行こうと思う、まだ留年は確定してないと思うし今ならまだ間に合うはず、成績に関してはそこそこいいから気合いで頑張るか、志保さんが帰ってきてから相談しよう。

夕方になり志保さんが帰宅してきた。


「ただいまっー♡」


ギュッ


「おかえりなさい志保さん」


「お、もうご飯作り終わったんだ!じゃあ莉央くん補給させて♡」


「お皿並べるの手伝ってくださいね」


「もちろん♡」


もちろん30分くらい抱きつかれたままだった


「「いただきます」」


「今日も美味しい〜♡」


「良かったです」


「そういえば朝話あるって言ってたよね?」


「はい」


「も、もしかしてプロポーズ!?そんな莉央くんもうそこまで考えてくれてたの?嬉しいな♡」


この人今までどうやって生きてきたんだろう、恐ろしい人だ。


「そうじゃなくてそろそろ高校にまた登校しようと思ってるんです」


「あー学校か〜莉央くん的にはもう大丈夫そう?」


「志保さんのおかげで大丈夫そうです」


「えへへ」


「これからいつもより少し遅めにご飯作る感じになっちゃいます」


「じゃあこれからは私も夜ご飯作る!お互い学校あるんだし役割分担して頑張ろ?」


「助かります」


「あ、それと莉央くんのスマホなんだけどもう少し待っててね」


「スマホは自分で買いますよ」


「莉央くんはそう言うと思ってもう買ってるんですよ〜」


「まじですか...」


俺が志保さんの扱いに慣れてきてるように志保さんも俺の事どう扱えばいいのか分かってきてるって事か


「近いうちに渡せると思うから、設定が...」


「何か言いました?」


「ううん?ナンデモナイヨ」


「なんでカタコトなんですか」


「ご馳走様でした〜莉央くん今日もご飯美味しかったよ!お風呂入ってくるね〜」


逃げたな、何か隠してるやつだ、けど志保さんって変に口が堅いから白状させるのは諦めるか。


そうして明日学校に登校するのが決まった。


「ふぁ〜」


今は6時か、お弁当作るか昨日の残り物とか適当に詰めてもっていこう。


「莉央くんおはよう〜」


「志保さんおはようございます」


「お弁当作ってるの?」


「はい、売店で何か買ってもいいんですけど昨日の残り物もったいないので」


「ふーん」


「どうしたんですか?」


「いーや?何も無いよ〜顔洗ってくる〜」


何か言いたげだったな志保さん、弁当を詰め終わったらまだ登校するには時間が早すぎるから志保さんと朝ごはん食べよう。


「志保さんパン焼けましたよ」


「はーい」


「志保さんは今日は大学お休み何でしたっけ」


「そうだね、だから昼から真衣と少し出掛けてくるね」


「分かりました」


志保さんと談笑しながらテレビを見ていると7時になっていた、思ったより時間進んでないな、なんて考えていると志保さんがソファの隣に座ってきた。


「まだ時間あるでしょ?膝枕して♡」


「少しですよ」


「ふふ、特等席〜」


膝枕してもらえてご満悦みたいだ、天使みたいな笑顔でこっちを見ないで、理性を失いそうだから。


「莉央くんに膝枕してもらってたら眠くなってきちゃった」


「少しだけなら寝ててもいいですよ」


「じゃあお言葉に甘えて寝させてもらうね♡」


5分後にはすっかり志保さんは寝ていた、ほんとに寝顔も可愛いなこの人、膝枕なんて自分とは縁のないシチュエーションだと思ってたけどこんなに幸せな気持ちなのか。

俺も少し眠くなってきたな、まぁ少しだけならいいよね。


「んんっ」


あ、うっかりしてて寝ちゃってた今何時だろう


「あ」


時計の針は10時を指していた

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