第13話 来客③


「ちょっと莉央くん?大丈夫っ!?」


「え?あ、なんですか?」


「なんですかじゃないよ、なんで玄関で寝てるの?」


「あー真衣さん見送って疲れてたのかそのまま寝ちゃいました」


「もー風邪ひいちゃうから気をつけてね?」


「すいません」


はぁ寒いな、さすがに玄関で気を失ってたなんて言えるわけないしな、とりあえずお風呂に入るか。


「お風呂入ります?」


「うんそうだね、私真衣にメッセ送るから先に入って身体温めて」


「入ってきちゃだめですよ?」


「モチロンハイルワケナイヨ?」


「お風呂上がったらまた髪乾かしてあげるのでおとなしくしといてください」


「なら許そう」


俺が許される側なんかい、ちょっとシャワー浴びながらゆっくりしよう。


「はぁ」


シャワーはやっぱり気持ちいいな、悩み事もぜんぶ洗い流してくれる感じがして無限に浴びれる気がする、まぁ現実は何も解決してないから寝る時またうわーってなるんだけどね。

そんなことより、さっきのを真衣さんに見られたのはまずかったよな、ここ最近は大丈夫だったんだけど、やっぱり1回家に帰るしかないか、あの人はどうせどっか行ってるだろうから会うことはないと思うけど知り合いに会うのが少し怖いな。


「これでよしと」


パジャマに着替えて、リビングに向かう。

とりあえず家に帰るかは後回しにしよう、今とりあえずパジャマ暑すぎてやばい、けど長袖のパジャマを着るしかないのでここは我慢だ。


「お風呂どうぞ」


「はーい」


今日は疲れたから志保さんの髪の毛乾かし終わったら寝よう。


その後結局ハグやらブラッシングやらでいっぱい甘えさせてしまったのはここだけの話


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