第9話 来客①
志保さんとのデートから1日が経ち今日は志保さんのお友達が来る日だ、志保さんによるとお友達さんは昼過ぎまで用事で夕方頃につくらしい。
それまでどうしようかな、頬杖をつきながら外を眺めていると志保さんから
「莉央くんちょっといいかな?」
「はい?」
「その、まだ心の準備が出来てなかったいいんだけどさなんでこの前飛び降りようとしてたのか聞きたくて」
「それは...」
「今言えなさそうだったら大丈夫だよ?ただ彼女として莉央くんの力になってあげたかったから...」
「その、飛び降りようとしてたのは何か具体的に何かあったというより色々な事が積み重なって今までは耐えられたんですけど、あの日この先どうやって生きていけばいいか分からなくなって...」
志保さんと短い時間ではあったけど一緒に居ることで考えないようにしてたこの先の事を考えると頭が真っ白になって何を言えばいいか分からない、そんな自分が情けなくて辛い
震える俺の手を志保さんは優しく握って
「大丈夫そこまででいいよ...また話せる時になったら私に相談して欲しい、私は何があっても莉央くんの味方だから」
「ごめんなさい、何も言えなくて迷惑かけてばかりで...」
「いいの、彼女で私が年上なんだから莉央くんは私にいっぱい甘えていいから」
志保さんには助けられてばかりだ、出会った時からずっと俺のために尽くしてくれている、俺は何もしてあげられないのに、ほんとにこの人の傍に居ていいのかな。
やっぱりいつか戻らなくちゃいけない、どんなに逃げても最後は決まっているから
だから志保さんには元気な姿を見せよう、できる限り志保さんのやりたい事には応えたい、志保さんには幸せになって欲しいから。
抱き合っている腕を離し志保さんに伝える
「いつか志保さんにはお話します、だから少しだけ待っていて欲しいです」
「うん待ってるね」
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