東京で

離れたところに宿泊施設がいくつかあることは知っていたので、

適当にその日に探して泊まろうかと思っていたが、

俺は予定変更をして、

ちゃんとじいちゃんちに行き、東京に戻るまでの間寝泊りすることにした。


あの時期になるまでは、

あの家も嘘のように静かで、おばさんとおじさんがひっそりと暮らしている感じだ。


冬和菜とは毎日会い、話をしている。

ただ、体力的にそんなに長くはできないようだ。

時間が経てば、お手伝いさんが迎えに来てくれて、宿泊先まで連れて行ってくれるようだ。


一週間もあっという間に過ぎ去り、

二人とも東京で生活していることから、

「今度からは東京で会おう」と連絡先を交換し、

俺はこの場を去った。

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