動植物の世界の魅力的な世界にワクワクする

輪廻転生により、さまざまな動植物に生まれ変わり(一部例外あり)、16回の命を生きた少女(?)の物語。

セミ、ミミズ、コノハズク……などなど動植物の知識・うんちくを楽しむことができる。ミミズが意外な役に立っていて驚きました。そして、生まれ変わるからには死がある。諸行無常な動植物の世界を実感できます。

読みやすく技巧的な小説です。知識ばかりの内容というのは結構読みづらいもの。しかし、本作は知識とストーリーが自然な形で結びついているので、内容がすっと頭に入ってくる。ずっとワクワクしながら読んでいられます。

動物好き、植物好きだけじゃなく幅広くおすすめできる一作です。

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