今日は二次元モニターの義体、明日は三次元のアンドロイド的な義体。もしも何の障壁もなく、個人の意識が自由に行き来できたら?かなりいびつなSF設定と、現代的な日常臭さが交わっている作品。タイトルからわかる通り、プロットに抑揚の少ない、淡々として飾らない掌編です。SF部分がかなり珍しい設定なので、主人公が普通すぎることでかえって頭にハテナが湧き、考えさせられる気がしました。不思議な作者様だなと思いました。この独特の作品性は、私は高く評価してみたいと思います。さらりと読めますので、ぜひどうぞ。
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