人と交わり、少女は「感情」を学んでいく
- ★★★ Excellent!!!
かつて人間兵器として戦いの中に身を置いてきた過去を持つ主人公。時代は変わり、恩師から人として生きることの尊さを学んだ彼女は、日常生活の中で培った人間らしい心を失いたくないと願う一方で、その恩師を討った仇敵を葬らねばという復讐心をたぎらせます。この内心の葛藤が八万字弱の物語の中に色濃く表れていて、果たして少女はどちらの道に転ぶのかとハラハラドキドキしながら読み進めていました。
特に戦闘シーンは手に汗握るほどに臨場感があって見応えがあります。迫力ある殺陣の描写と、それを際立たせる個性映えしたキャラたちの軽やかなやり取りは、作家を志す者にとって学ぶべきところが多いです。
次に読むものに迷っている方はぜひ高妙な文体で綴られた非日常の世界に足を運んでみてはいかがでしょうか?