第9話光輝け、暗闇で

光輝け、暗闇で


心の奥でずっと消せなかった後悔、

誰にも打ち明けられなかった傷。


それらが心の闇の中でずっと息をひそめていた。


まるで電波も届かず、

月さえ雲に隠れている、

目に映るのはただ漆黒の世界。


そんな森に入り込んでしまったような思いは、

進むべき道さえ見失ってしまう。


闇は怖い。でも、それを照らす光は、

自分で見つけるしかないんだ。


そう言ったのはあいつだった。


あいつはバイク乗りで、ある日突然

そのバイクと一緒に天に駆け上っていった。


俺は歩き出さなくてはいけない。


アクセル踏む直前にあいつが言った言葉が

俺の背中を押しやがるからね。


「光輝け、暗闇で」



※アプリ書く習慣より

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