話題を先取りして、読まれる創作論にする
前回は「作品の実績作り(箔をつける)」についてでした。今回は「話題の波を活かす方法」についてです。
■AIDMA(アイドマ)をうまく使う
AIDMAについて、簡単に説明します。これは「広告宣伝に対する消費者の行動」に関する理論です。AIDMAは、五つの行動の頭文字をとったものです。カクヨムにおいて重要なのは「Attention(注意)」→「Interest(関心)」です。「注意」は、話題のネタと言い換えることができます。
では、カクヨムにおける「話題のネタ」とは何か。具体例としては「カクヨムコンテスト」などです。一種のお祭りとはいえ、参加するからには全力を尽くしたいはずです。ですから、この話題を活かす創作論を書くのも作者フォロワーを増やす一つの手段です。ただ、第一話で触れた「中長期的に作者フォロワーを増やす方法」とは異なり、一過性です。
■話題のネタは、可能な限り前もって察知する
話題のネタを扱った創作論を書く場合、競合より先に動く必要があります。後追いでは二番煎じになります。では、いかにして先手をとるか。
カクヨムコンテストのような「どの時期に開催されるか」が明確なコンテストについては、詳細発表前に書き出すことをお勧めします。「前回はどういった傾向だったか」などを分析することから始めるのです。まずは、過去の分析。詳細が発表されたら、過去との違いを分かりやすくかみ砕く。多くの参加者はコンテストの募集要項を読みますが、過去の傾向と比較する方は少ないです。このブルーオーシャンを独り占めしましょう。
私はカクヨムコンテスト10の詳細発表前に第9回を分析した創作論を書きました。この創作論は、月間ランキング一位を獲得しました。
一つだけ注意点を。発表された募集要項を羅列するだけでは効果がありません。分析した上で「このような戦略はどうか」と提案しましょう。ただ、「個人的な考えであること」は明記しましょう。また、「自身が参加しないコンテスト」の場合をお勧めします。自身が参加するのに戦略を公にするのは賢明とは言えません。
※例外
カクヨムコンテストは参加者多数であり、また部門が分かれています。この場合は、戦略を提案して多少の損をしても、作者フォロワーを得るというリターンを取ることも視野に入れましょう。どうしても損をしたくない場合は、コンテストの結果発表を受けて分析を行うのもありです。
◼️まとめ
・話題のネタを探す、あるいは察知して先手を打つ。
※このシリーズでは、読者を増やすための基本戦略から短期的な施策までを紹介しました。あなたの作品がより多くの読者に届く一助となれば幸いです。
参考
カクヨムコンテスト10に向けてスタートダッシュを
https://kakuyomu.jp/works/16818093085000419240
カクヨムコンテスト10結果を検証してみた
埋もれないカクヨム戦略 ―― 読者導線の作り方 雨宮 徹 @AmemiyaTooru1993
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