概要
逃げ出したいのに「お前はすでに俺の妻だ」と迫られて――。
大日本帝国には異能者がいる。
かれらは特別な力の代償に童話と同じ生涯を辿る運命にあった。
ヤエは幼少の頃、"人魚姫"の異能を買われ海凪家に養子として迎え入れられた。
歓迎されることはなかったが、むしろ好都合でしかない。
そもそも王子に恋をし、人魚姫のように泡になることに比べれば些細なことなのだから。
参加を余儀なくされた夜会で、ヤエは"人魚姫の王子"の異能を持つ青年、晴嵐環(せいらんたまき)と出会う。
思わず逃げ帰り安堵したのもつかの間。
翌日海凪家に環が訪れた。
人魚姫の運命を知りながらも、環はヤエを囲い込む。
「俺の運命は俺が決める。童話なんてもんに振り回されるつもりは毛頭ない」
「なに、それ……」
「俺はヤエが人魚姫でなかったとしても迎えに行った」
これは運
かれらは特別な力の代償に童話と同じ生涯を辿る運命にあった。
ヤエは幼少の頃、"人魚姫"の異能を買われ海凪家に養子として迎え入れられた。
歓迎されることはなかったが、むしろ好都合でしかない。
そもそも王子に恋をし、人魚姫のように泡になることに比べれば些細なことなのだから。
参加を余儀なくされた夜会で、ヤエは"人魚姫の王子"の異能を持つ青年、晴嵐環(せいらんたまき)と出会う。
思わず逃げ帰り安堵したのもつかの間。
翌日海凪家に環が訪れた。
人魚姫の運命を知りながらも、環はヤエを囲い込む。
「俺の運命は俺が決める。童話なんてもんに振り回されるつもりは毛頭ない」
「なに、それ……」
「俺はヤエが人魚姫でなかったとしても迎えに行った」
これは運