オーライオーライ

 ヤッホー!

 みんな、ここまで読んでくれて、ありがとう!

 語り手のあたしも、大、大、大感謝です。 

 

 それと、ちゃんと、あたしのこと、くれたよね?

 もう、忘れていなくてもいいよ。


 おまじない解除!


 えっ? おまじないって、なんのことかって?

 やん、おまじない、効きすぎちゃってた?


 そんじゃぁ、もっかい、ちちんぷいぷい、おまじない解除!


 これで、どう?

 おまじないのこと、思い出したでしょ?………… 思い出さない…… 思い出さないのか…… 。


 えーと、だったら、このお話のはじめに戻ってください。

 戻ると、一番最初にキャラクター紹介ってあるでしょ? 

 で、そんつぎのエピソード「森の駅—— 駅員さんと犬のマレ」ってあるよね。そんなかで、あたしがかけたおまじないのことです。

 なんなら、もっかい、おまじないがかかって、ここまで読み直してきても良いよ。

 その場合のために、また、おまじない解除しとこ。


 ちちんぷいぷい、ちちんぷいぷい、おまじない解除!


 よし! 三度目の正直だ。これで、もう、おまじないのこと、わかったよね。

 こんなに効くんだったら、おまじない、かけないほうが、よかったんかなぁ。

 だって、お話の開始早々、口がすべっちゃったんだもん。

 身バレしそうだったから、おまじない、かけたんよ。別にあんとき、身バレしたって、よかったんだけど。まあね。ちょっと、変わったこと言って、お話に興味を持ってもらおうかなと思ったからさぁ。

 あ〜、逆効果だったか、姑息な考えすぎたか、あ〜〜〜。


 やっぱ、だからなあ。かける前に、もっと考えるべきだった。



 まぁ、いいや。

 だったら、とっとと、自己紹介しちゃおっと。

 そうです。あたしは、黒猫です。このお話の語り手の黒猫のムンです。

 おまじないにかかって忘れていた人も、おまじないにかからなかった人も、そもそも興味がない人も、唐突ですが、全員に、ここでクイズを2問出します。

 出すと言ったら、出します。

 それでは、クイズです。


第1問

 あたしは、マレ駅長の妹の黒猫ムンでしょうか。それとも、森の家のおばあさんが飼っていた黒猫のムンでしょうか。


第2問

 マレ駅長が前世の最後の最後で助けた黒い子猫は、「ムン」と関係があるのでしょうか。


 2問とも正解した人は、これから来る新しい年が良い年になります。たぶん、きっと、おそらくは。

 ん? 正解?

 正解は、全部。 

 答えた人の答えは、全部が正解だよ。

 F・ブラウンの『発狂した宇宙』読んだことない?

 無数の世界が無数の次元に平行して存在しているんだよ。いわゆる並行世界。人が想像する世界は、全て別の次元に存在してる可能性があるんだよ。つまり、どの答えも、並行宇宙のどこかでは正解ってこと。


 だから、答えてくれた人はみんな、新しい年が良い年になるよ。なるはず、たぶん、きっと、おそらくは。


 んで、念のために言っておくけど。あんまし変な答えを言った人は、その変な答えの世界に行っちゃうことになるからね。覚悟だけは、ちゃんとしておくんだよ。

 

 それじゃあ、いつか、また、きっと、どこかでね! チャオ!

 




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桑の木の駅〜Mulberry Station 水玉猫 @mizutamaneko

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