第10話 冒険者1
騒がしかった方へ向かうとそこには建物を背にミュータントとゾンビに襲われている男女の集団があった。
見るからに絶体絶命という感じだが、ひとまず様子を見る。
「主よ、この者たちに祝福を【
「うおらぁぁぁぁ!!こっちを向け!
シスターらしき服を来た女性が呪文を唱え、回復の間を作るために大盾を持った男が何らかのスキルを使いながらがシールドバッシュをゾンビ共に繰り出す。
「エクスプロージョン!!」
しかし吹き飛ばすだけで大した効果がない。かと思ったら背の低い黒髪の魔女っ子が爆発魔法を唱えてゾンビ共を消し炭にする。
そうしてゾンビ共を片して行くが、赤肌の巨人を前にその快進撃が止まる。
「オーガだ!」
「どうしよう!アンデットの群れだけじゃなくてA級モンスターまで出るなんて!」
「みんなすまない、ここは俺が時間を稼ぐ!だからその隙に逃げろ!」
金髪の男が前に出てきて魔力を全開に身に纏う。
「
すると身に纏う雰囲気が一変し、いきなり飛び上がったかと思ったら、あろうことかオーガの首を一瞬で切り落としてしまう。
それだけにとどまらず近くにいるゾンビを横一文字に切り裂くと、凄まじい剣速から繰り出される衝撃波------飛ぶ斬撃を放ち、その周囲にいたゾンビまでも切り捨てられてしまった。
そしてもう一匹いたオーガを胴体ごと斜めに切り落とすと、突然膝から崩れ落ちた。
どうやら力尽きたらしく、恨めしそうにバケモノ共の群れを睨む。
するとその視線の先に金髪男を背に3人の仲間たちが立つ。
「ゴードン、リーダーをおぶって上げて!ここから逃げるわよ!」
「あいよ!シスター・アリス!任せてくれ!」
大盾を持ってた男------ゴードンがリーダーをおぶって逃げていく。他の仲間達があとに続くが、なんと別の群れが出てきた。
十字路を前に一本道で挟み撃ちにされた形だ。
おそらくここらで助けてあげたほうがいいだろう。
俺は腰から2つのハンマーを取り出し、壁を蹴って高度を上げた後、自由落下と共にゾンビ共へと振り下ろす。
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