魔界の七兄弟ロールプレイをする。
稲富良次
第1話 RPG
レヴィアタン以下(GM) :
そういうわけで君達は伝説の魔王を倒して故郷に帰還する途中にある。
しかし休息場所で伝説の聖女が何者かに殺されてしまった。
その犯人はわからないが、魔王の血があれば復活の儀式をすれば聖女
ふたたびこの世に復活するというところまでだったね。
ちなみに強さの順番は
拳法家<騎士<勇者<暗殺者<魔法使い<僧侶 だよ。
サタン以下(僧侶)
「聖女がいなければ折角封印した魔王を閉じ込める儀式ができません!
ここは魔王と人間の女性の息子の勇者の血が必要なのです。」
ルシファー以下(魔法使い)
「待て待て!復活の儀式に使用した血の提供者は、この世から消え失せて
未来永劫において存在がなくなると古文書に書いてあるぞ!
私がこの世から消え失せてもいいのか?
どうなんだみんな!」
ベルゼブブ以下(拳法家)
「俺、どっちでもいい…メシくえるなら…」
マモン以下(騎士)
「聖女って美人なんだろ?そっち生かしたほうがいいんじゃないか?」
アスモデウス以下(魔法使い)
「聖女様にはご恩義があります。それにその方か物語的に美しい…」
ベルフェゴール以下(暗殺者)
「聖女様って本当は私のお姉ちゃんなんでしょ!おねぇちゃんを守りたい」
勇者 「そうか…だが我々は仲間だろう?
魔族の血が半分流れているとはいえ、今まで一緒に戦ってきた戦友
苦楽を共にした仲間じゃないのか! 」
魔法使い 「そんな…感情論に訴えられても…」
騎士 「往生際が悪いぜ! 聖女とは恋仲だったんだろ?
彼女のためにビシッと決めろや!」
暗殺者 「眠い…」
拳法家 「腹へった…」
僧侶 「さぁ採血のご決断を…」
勇者 「だが断る!抵抗する!!」
僧侶 「そうはいきません。マモン、ベルゼ、兄上を羽交い絞めに」
勇者 「なんだなんだ素に戻ってるじゃないか私怨だなー
こうなったら魔王復活だ!
許せベルフェ」
暗殺者 「…なんで僕の喉を掻き切るの? ひどいよ??姉上より僕のことが
好きだといってくれたのに…バタ(倒れる音)」
勇者 「仕方ないのだ。魔王復活のためには聖女の血が必要なのだ
おいでませ、ディアボロ様、父上様!!」
ディアボロ以下(魔王)
「うー長い眠りを妨げるのは誰だ-----?
なんだお前か? どうしたんだ」
勇者 「パパ、こいつらをけちょんけちょんにしてやってください!」
魔王 「お安いごよだー!」
GM 「というわけで勇者と魔王のタッグにあなたがたはケチョンケチョン
にされましたとさ…」
勇者と魔王以外全員 「なっとくいかねー」
魔王 「それでは息子よ、これからどうするのだ?」
勇者 「今回の一件で私は人間という種にほとほと愛想がつきました。
やれ友情だ、兄弟愛といっても私利私欲で魔女を火にくべる
そんな度し難い存在なのですよ。人類は…滅ぼしますよ…」
魔王 「勇者の剣の力で魂がこの世に戻ってきたな…」
勇者 「お前たちはこれから仮そめの姿になって人間界に勇者一行
として舞い戻るのだ。そして民衆の賛同を勝ち取りジワジワ
内側から王国を腐らせ堕落させていくのだ!」
勇者と魔王以外全員 「ハはぁー!!!」
GM 「こうして二人の魔王は黄昏の中に消えていきました。
勇者は魔王から帝王学と秘儀の数々を学んでいくでしょう。
それが充分に学びおえたら、はたして
魔王を倒して新しい魔王になるのか?
それはまた別のお話…」
魔界の七兄弟ロールプレイをする。 稲富良次 @nakancp
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