A3マップ仕様（エリア移動）
A3縦推奨。輪郭は抽象化（手描きでも再現容易）。
エリア構成（例）
沖縄本島エリア（Naha Base）
宮古海峡エリア
南大東島東方エリア
沖ノ鳥島北西エリア
フィリピン海北西エリア（“ポケット海域”）
太平洋東方エリア（広域機動）
沿岸補給ライン（中国側の外洋補給抽象）
気象ゾーン（天候ダイス置場）
トラック類（盤面右側縦配置）
テンション・トラック（0–9）
エビデンス・トラック（0–5）
ターン・トラック（1–8）
ROE段階（日本）：0（監視）→1（警告）→2（強い警告＋距離維持）→3（危険回避行動）→4（接近阻止）→5（武器使用許可“未使用”の閾値）。
訓練強度（中国）：0（低）→1（中）→2（高）→3（極）＝離着艦枚数ボーナス。
4. セットアップ
テンション：2、天候：曇で開始。
中国側：遼寧を「フィリピン海北西エリア」に配置。護衛3隻を同エリア。J-15×3を艦載状態、×3を出撃可能状態に。訓練強度＝2（高）。
日本側：F-15J×2を那覇、×2を宮古海峡へ。E-767、P-3Cを沖縄本島に。ECM/ESM×1を宮古海峡へ。エビデンストラック＝0。ROE段階＝1（警告）。
カード：両陣営共通デッキ。各ターン開始時に5枚ドロー（上限手札7）。ジョーカーは戻さない（1度きりの強イベント）。
5. シークエンス・オブ・プレイ（各ターン）
天候判定（♣クラブを1枚捲り、黒なら維持／赤なら変化。♦なら視程＋1、♥なら報道が天候を“穏やか”と演出→偵察に−1）
イニシアチブ（両者1枚公開。数値高い方が先攻。絵札＝外交介入：♥絵札なら日本側先攻、♠絵札なら中国側先攻）
行動フェイズ（先攻→後攻）
手札から2枚までプレイ：
♠：出撃／要撃／機動／ロックオン試行
♣：ECM／ESM／探知・識別／対電子戦
♦：偵察／証拠化（写真・電波・軌跡）→エビデンス+1
♥：抗議／声明／広報（中国）／世論（日本）。テンション±1
発着艦：中国側は訓練強度に応じ、ターン毎にJ-15を最大2編隊発着可。
給油：日本側は♠か♣の偶数カードでKC-767を使用、F-15J1編隊の行動を1回追加。
衝突／ロックオン判定（距離帯にいる航空ユニット同士）
中国側が♠を出しロックオン宣言→日本側は**回避（♠）／ECM（♣）／記録（♦）**から1つ選択。
判定：
攻：♠数値＋訓練強度（0–3）＋距離修正（近接＋2／中距離＋1／遠距離0）
防：日本側の選択（回避＝♠数値＋AEW支援＋天候修正、ECM＝♣数値＋ECMユニット、記録＝♦数値＋E-767在空）
攻＞防：ロックオン成立→テンション+1。日本側が記録成功ならエビデンス+1。
防≥攻：不成立。中国側は訓練強度−1（“手順に手こずる”演出）。
外交ステップ
日本側が♥を使用し抗議：テンション−1（ただし直前にロックオン成立していた場合は±0：効果相殺）。
中国側が♥を使用し広報：次ターンの訓練強度+1（最大3）。
ターン終了：テンションが7以上なら偶発チェック（ジョーカーを引く。赤＝緩和−2／黒＝エスカレート+2）。
6. 重要ルール
6.1 探知・識別（ESM/AEW）
日本側が♣を使用しESM：同一エリアのJ-151編隊の火器管制モードを事前に察知（次のロックオン判定に+1）。
E-767在空で識別成功（♦）：ロックオン成立時に自動でエビデンス+1。
6.2 ロックオン & ROE
ロックオンは武器使用の前段階。ゲームではテンション上昇の主要トリガー。
日本側のROE段階はテンションに連動：
テンション3以上で段階2、5以上で段階3、7以上で段階4。
段階5は到達しても武器使用は不可（このゲームの“現実的な落としどころ”：撃たずに抑止）。
ROE段階が高いほど、日本側の回避判定に+1／警告手順を1回無料使用。
6.3 訓練強度と発着艦（中国）
訓練強度が高いほど、♠のアクションに+1。
**高強度（2）**以上で、ターン終盤に“疲労ペナルティ”：天候が悪化していると−1（運用の難しさ再現）。
6.4 証拠化（日本）
写真（♦）・電波（♣）・航跡（♦）の3系統を合計5点集めると、外交ステップで−2の強抗議（国際的訴求力）。
エビデンス5に到達すると中国側広報の効果を1ターン無効化（海外メディアが反証を大きく報じる演出）。
6.5 ジョーカー（偶発）
黒ジョーカー：事故寸前（近接距離にいた航空ユニット双方は次ターン行動−1、テンション+2）。
赤ジョーカー：緊急緩和（両陣営が♥1枚を無償プレイ。テンション−2、訓練強度−1）。
7. 勝利条件
日本側の勝利：
エビデンス5に到達しつつ、ゲーム終了時テンション＜6。
あるいはロックオン成立回数を3回以下に抑制。
中国側の勝利：
ロックオン成立5回以上、かつ訓練強度を**2（高）**以上でゲーム終了。
あるいは日本側のエビデンス≤2で終了（広報戦が奏功）。
引き分け：テンションが6–7で、ロックオン成立4回・エビデンス3–4のとき（“管理された緊張”）。