第8話清算されない罪
僕は叔母が佐渡を自宅まで送って行きひとときの休息を満喫していた。
叔母に目撃され、酷い目に遭った。
母親にお金を借りに来たところを僕らがいかがわしい行為に及んでいる現場を覗き見るなんて……
叔母まで絶頂かせる羽目になるなんて、最悪だ。
中学一年の夏季休暇の際、親戚の集まりが有り、慕って好きだった叔母にあんなことを言ったせいで——。
佐渡は今頃、叔母に悪戯されてないだろうか……?
不安だ……
◇◇◇
「ねぇ嘉音ちゃん、連絡先交換してよ?夫ってば凶暴でほら……ムラムラしても解消されないわけなんだ。ねぇ、してくれるよね?」
車を停め、路駐して、私のショーツ越しに指で敏感な部分を撫でながら迫ってきた。
捲らなかった腕の袖を捲って、包帯が巻かれた腕を見せた。
「はぁーんっ、はぁ……うぅっはぁぅんっ……わかりましたからぁっ……やぁめぇ……うぅぅ」
涙を流し、喘ぎ、止めるように言った私。
「あぁごめん!これから仲良くしてね。おやすみ、気を付けてね」
「あぅ……は、はぁいぃ……」
私は彼女が腕を離すと同時に逃げるように車から出て、自宅に駆け込んだ。
「良い
高砂は車を今村家へと発進させ、不適な笑みを浮かべた。
◇◇◇
「やぁ、帰ってきたよ!けーちゃん、アイスでも一緒にどうよ?」
僕は戻ってきた叔母を無視して自室から出て行かなかった。
「あれぇ、けーちゃん待ってない。寂しい、哀しいよぉ……もしかして嘉音ちゃんや私の身体を思い出してオナってるぅ〜?」
彼女がリビングから揶揄ってくる。
「そぉう……そういうことすんだ〜じゃあ突撃するぞー!!」
彼女が痺れを切らして階段をどたどたと上がってきて、勢いよく扉を開けた。
大股で近付き、はがいじめにして浴室に連れてかれる。
空手の有段者に抵抗は無駄だ。
僕はスウェットを脱がされ、浴室に入れられて、身体を洗われた。
彼女は僕の泡で塗れた身体に指を這わせ、興奮すると勃つアレを執拗に触れて、背中に胸を押し当ててくる。
「さぁ、二回戦といこうね。けーちゃん」
「ねぇ姉、あのときはごめんなさい。まともなねぇ姉に戻ってよ」
「けーちゃんが気付かせてくれたんだ、あの快感を。謝らないで。まだイけるでしょ、さぁいこうね」
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