第51話エジプト物語

待つこと2時間。


「これは!」

鈴木警部補と良美は奥の部屋から聞こえて来た横山先生の声に咄嗟に反応して、横山先生の元へと行った。


「鈴木警部補と良美さん、ここにある記号を見てくれ。」

鈴木警部補は記号を見て。

「この記号は?」

良美も後に続く。


「このエジプト物語というゲームは、プラシーボ効果のようなもので、脳の神経回路に働きかけ、ここにある記号と同じものを感染させ、それがマラリア感染症発症の発端となっている。言わば、心因性のマラリア感染症だ。こんなことは現代の科学では出来ない。これの元となる何かがあるはずだ。それがこのエジプト物語というゲームをこのようなものにしている。しかし、この記号どっかで見たような、、、。」

鈴木警部補が冷静に。

「よくマラリア感染症だと分かりましたね。」

「そりゃあ。伊達に研究所に隠っていないよ。」

その言葉で場の雰囲気が和らぐ。


「そうだ!この記号!わしがCDを焼き付こそうとした時に見た記号だ!」

良美が言葉を発する。

「あの黒い箱のゲームですか?」

「そうじゃ。そうじゃ。恐らくそれが感染源だろう。今、そのゲームはどこに?」

鈴木警部補が。

「防衛庁の管理下です。」

「そのゲームは確実に意思を持っている。」

良美が。

「横山先生。どうすれば良いですか?」

真実を聞いた彼はこう述べた。

「ツタンカーメンと戦うしかない。」

鈴木警部補と良美はそれぞれの思いを胸に秘め、決心した。

2人はありがとうございますと挨拶をし、沢研究所を後にした。


車中。

「エジプト物語、販売停止に出来ないかしら。」

「エジプト物語を販売停止にしてもエジプト関係のゲームは存在する。それに既に市場に出回っている。一体どうしろって言うんだ!」

鈴木警部補は苛立つ。

「鈴木警部補、、、。」

「ごめん。良美。」


2人は自宅へと着いた。


鈴木警部補は勝馬に電話してエジプト物語の正体を明かした。電話越しに勝馬も苛立つ。


黄泉の国ー。

ツタンカーメンは玉座に座っていた。

「やるのう。謎を解くとは。でも何も出来やしない。のう。我を慕う日本人達よ。」

マラリア感染症みたく亡くなった日本人が言う。

「はい。ツタンカーメン様。」

彼らは自分達を死に追いやったツタンカーメンを恨むどころか、そのカリスマ性に魅了されていた。

「我は日本人を気に入った。日本人を黄泉の国の住人として行こうではないか。」



ブルッ。

「どうした?良美。」

「ちょっと寒気が。」

「今、風呂沸かす。」

「ありがとう。鈴木警部補。」


(ラムセス2世。ツタンカーメンの暴走を止めて。私、これ以上人が死ぬのを見たくない。)


我のゲーム、、、。


「えっ?」

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