第34話催眠

黄泉の国ー。


ツタンカーメンが険しい表情で古代エジプト人の部下に言う。


「良美の側にいる男、邪魔だな。奴の親友を使って抹殺しよう。あいつさえいなければ今頃、良美は黄泉の国にいるのに。」



仕事帰り、鈴木警部補は親友の勝馬に軽く挨拶をした。

「また明日な!」

「おう!」


AM3:00ー。

勝馬の寝室。


勝馬は異様な雰囲気を無意識に感じて目覚める。


「我が名はツタンカーメン。ヘカ、、、。」

勝馬はヘカという言葉を聞いて催眠にかけられた。

を抹殺するのだ。」

「承知しました。ツタンカーメン様。」


するとツタンカーメンは消えた。


「勝馬。おはよう。今日も仕事頑張ってね。」

「うん。」

「あなたってば目立ちやがりでいつもの冗談はどうしたのよ?」

「別に。」

「変なの。冷たいわね。」

勝馬と勝馬の母親の会話にいつもの冗談はなかった。


勝馬は、仕事に向かう。

鈴木警部補も。


「おっすー。勝馬。」

「おはよう。拓哉。」

「あれ?おっすーじゃねーの?」

「俺はたまには真面目だ。」

「ふーん。」

「今日、久しぶりに飲みに行こう。拓哉。」

「久しぶりだな。いいよ。」


二人は仕事に取りかかり、ファイルなどに目を通したりしていた。

そうこうしている内に、勤務時間が終わった。

署のものがお疲れ様ですなどの挨拶をしている。


「勝馬、行こうぜ。」

「うん。」

「なんか素っ気ないなあ。変だよ。今日お前。」

「言っただろう。俺はたまには真面目になると。」

「らしくねーの。まあ、飲みに行くぞ。」

「うん。」


ひどり居酒屋ー。


二人は生ビールとおつまみを注文した。

待っている間、二人は仕事の話しをしている。


「お待たせしました。生ビール二杯です。」


鈴木警部補は仕事の疲れか生ビールを一気に飲んだ。

勝馬も生ビールを飲んでいる。

そのうち、おつまみも並べられてきた。


「このイカの塩焼き上手いな。勝馬。」

「うん。」

「生ビール二杯目頼も。勝馬も飲むだろう。」

「うん。」


「すいませーん。生ビール二杯。」

「かしこまりました。」

「勝馬、俺トイレ行ってくるわ。」

「分かった。」


勝馬は、おつまみを食べるそぶりをしながら、何かしている。


「お待たせ。勝馬。」

「いや。」

「さっ。二杯目飲も。」


鈴木警部補が二杯目の生ビールを飲もうとした時、聞いたことのある声が聞こえてきた。


『今、互いに入っている飲み物には毒が入っている。飲むのを止めよ。催眠を解いてやる。』

「えっ毒!?催眠!?」

鈴木警部補はすかさず、飲むのを止めた。

勝馬はというと飲んでいた。

「飲んだのか!?勝馬!誰か救急車を!」

店員が直ぐに救急車を呼んだ。


ピーポーピーポー。


勝馬は病院に運ばれ、直ぐに解毒治療を行った。

鈴木警部補の迅速な対応で解毒治療はスムーズに行われた結果、勝馬は一命を取り留めた。


「俺、ツタンカーメンの霊を見たせいで、生ビールに毒を混ぜた。だが、俺のソウルまで操ることは出来なかった。お前だけ死なせるわけにはいかない。」

「勝馬!バカ野郎!お前が死んだら俺はどうしたらいいんだ!」

「俺、生きてる。お前のおかげで。」

「バカ野郎。」

「でも、何で毒に気がついたんだ?」

「毒が入っている。催眠を解いてやる。という声がしてね。あれは、きっとラムセス2世だ。」

「ラムセス2世?」

「体力が回復したら、お前に秘密を話すよ。ツタンカーメンの野郎!俺のだちにまで手を出すなんて!」

「俺、ツタンカーメンの霊を見たかりには人ごとじゃない。秘密を知りたい。俺で良かったら協力する。」

「ありがとう。勝馬。」

「あったり前だ!」


黄泉の国ー。


「ラムセス2世め!許せぬ。我は必ずラムセス2世を越えて見せる。良美を手に入れ、世の世界のファラオになるのだ!」

「ツタンカーメン様。」

ツタンカーメンを崇拝する古代エジプト人達は平伏する。




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