第34話催眠
黄泉の国ー。
ツタンカーメンが険しい表情で古代エジプト人の部下に言う。
「良美の側にいる男、鈴木拓哉邪魔だな。奴の親友を使って抹殺しよう。あいつさえいなければ今頃、良美は黄泉の国にいるのに。」
◇
仕事帰り、鈴木警部補は親友の勝馬に軽く挨拶をした。
「また明日な!」
「おう!」
AM3:00ー。
勝馬の寝室。
勝馬は異様な雰囲気を無意識に感じて目覚める。
「我が名はツタンカーメン。ヘカ、、、。」
勝馬はヘカという言葉を聞いて催眠にかけられた。
「鈴木拓哉を抹殺するのだ。」
「承知しました。ツタンカーメン様。」
するとツタンカーメンは消えた。
「勝馬。おはよう。今日も仕事頑張ってね。」
「うん。」
「あなたってば目立ちやがりでいつもの冗談はどうしたのよ?」
「別に。」
「変なの。冷たいわね。」
勝馬と勝馬の母親の会話にいつもの冗談はなかった。
勝馬は、仕事に向かう。
鈴木警部補も。
「おっすー。勝馬。」
「おはよう。拓哉。」
「あれ?おっすーじゃねーの?」
「俺はたまには真面目だ。」
「ふーん。」
「今日、久しぶりに飲みに行こう。拓哉。」
「久しぶりだな。いいよ。」
二人は仕事に取りかかり、ファイルなどに目を通したりしていた。
そうこうしている内に、勤務時間が終わった。
署のものがお疲れ様ですなどの挨拶をしている。
「勝馬、行こうぜ。」
「うん。」
「なんか素っ気ないなあ。変だよ。今日お前。」
「言っただろう。俺はたまには真面目になると。」
「らしくねーの。まあ、飲みに行くぞ。」
「うん。」
ひどり居酒屋ー。
二人は生ビールとおつまみを注文した。
待っている間、二人は仕事の話しをしている。
「お待たせしました。生ビール二杯です。」
鈴木警部補は仕事の疲れか生ビールを一気に飲んだ。
勝馬も生ビールを飲んでいる。
そのうち、おつまみも並べられてきた。
「このイカの塩焼き上手いな。勝馬。」
「うん。」
「生ビール二杯目頼も。勝馬も飲むだろう。」
「うん。」
「すいませーん。生ビール二杯。」
「かしこまりました。」
「勝馬、俺トイレ行ってくるわ。」
「分かった。」
勝馬は、おつまみを食べるそぶりをしながら、何かしている。
「お待たせ。勝馬。」
「いや。」
「さっ。二杯目飲も。」
鈴木警部補が二杯目の生ビールを飲もうとした時、聞いたことのある声が聞こえてきた。
『今、互いに入っている飲み物には毒が入っている。飲むのを止めよ。催眠を解いてやる。』
「えっ毒!?催眠!?」
鈴木警部補はすかさず、飲むのを止めた。
勝馬はというと飲んでいた。
「飲んだのか!?勝馬!誰か救急車を!」
店員が直ぐに救急車を呼んだ。
ピーポーピーポー。
勝馬は病院に運ばれ、直ぐに解毒治療を行った。
鈴木警部補の迅速な対応で解毒治療はスムーズに行われた結果、勝馬は一命を取り留めた。
「俺、ツタンカーメンの霊を見たせいで、生ビールに毒を混ぜた。だが、俺のソウルまで操ることは出来なかった。お前だけ死なせるわけにはいかない。」
「勝馬!バカ野郎!お前が死んだら俺はどうしたらいいんだ!」
「俺、生きてる。お前のおかげで。」
「バカ野郎。」
「でも、何で毒に気がついたんだ?」
「毒が入っている。催眠を解いてやる。という声がしてね。あれは、きっとラムセス2世だ。」
「ラムセス2世?」
「体力が回復したら、お前に秘密を話すよ。ツタンカーメンの野郎!俺のだちにまで手を出すなんて!」
「俺、ツタンカーメンの霊を見たかりには人ごとじゃない。秘密を知りたい。俺で良かったら協力する。」
「ありがとう。勝馬。」
「あったり前だ!」
黄泉の国ー。
「ラムセス2世め!許せぬ。我は必ずラムセス2世を越えて見せる。良美を手に入れ、世の世界のファラオになるのだ!」
「ツタンカーメン様。」
ツタンカーメンを崇拝する古代エジプト人達は平伏する。
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