第33話良美、17才
「キャーーーッ!」
「良美ちゃん!」
「良美!」
「拓哉!こっち来ちゃダメ!」
「どうしたんだ!?」
「良美ちゃんが大きくなったのよ!良美ちゃん!今、お義母さんの服、着せてあげるわね!」
「はっはい。」
良美は戸惑いながらも返事をした。そして、着替え終わった後、冬子と一緒に鈴木警部補のところに行った。
「良美!やっと会えたね!」
鈴木警部補は良美を抱き締める。
「キャッ!」
「俺のことが分からない?そういや、少し若いような、、、。」
「じゅっ17才で、、、す。」
「ごっごめん!」
「ごめんなさい。」
「何で謝るの?良美が成長して、兄たん、嬉しいよ。」
(兄たん、今まで幼かったから分からなかったけど、かっ格好いい、、、。)
「どうしたの?」
「いっいえ。」
(見とれてる場合じゃない。この状況、今なら分かるような気がする。聞かなきゃ。)
「私、何でこんなことになってるんですか?」
「そうだよね。もう17才だもんね。気になるよね。」
「はい。」
鈴木警部補は、良美が自害する前のことを一通り説明し、そして己を自ら犠牲にしたと話した。しかし、後のことは生まれ変わったことやラムセス2世のことなど急成長した良美に起きたことは話したが何故このようなことになっているのか、分からないと説明した。
「そんなことが、、、。」
「きっと元の歳に戻った時、全て分かるだろう。」
「うん。」
『そなたは、美しい。』
「誰!?」
「どうしたの!?良美!」
「誰かがそなたは、美しいって。」
「ツタンカーメンだな。また。」
「私、怖い。」
「大丈夫だ。兄たんがついてる。」
「うん。」
(何だろう。この安心感、、、。でも、、、。)
「死ねーッ!」
突如、冬子が包丁を持って良美に襲い掛かる。
「お義母さん!」
「母さん!」
直ぐさま、鈴木警部補は良美をかばう。冬子が持っていた包丁が鈴木警部補の頬にかすり傷を負わす。
ドターンッ!
冬子はその場に倒れた。
「母さん!」
「お義母さん!」
鈴木警部補が冬子の脈を確認する。
「良美!母さんは死んでない!意識不明の状態だ!救急車を!」
「はい!」
良美は直ぐさま、救急車を呼んだ。
ピーポーピーポー。
直ぐに救急車は来た。
「良美!救急車に同乗して!兄たんは車で着いて行くから!」
「はい!」
東部大学病院ー。
救命救急室。
良美が後から車で来た鈴木警部補に不安げに問いかける。
「お義母さん、大丈夫かしら?」
「きっと大丈夫さっ。」
「兄たん、頬の傷、、、。」
「大丈夫。」
医師が出て来た。
「息子さんかね?」
「はい。」
「そちらは?」
「妹です。」
「お母様のご容態は、原因がはっきりしません。原因不明の昏睡状態です。いつ意識が戻るか、、、。」
「分かりました。」
医師はその場を後にした。
「兄たん。」
「くそっ。恐らくツタンカーメンの呪いだろう。ツタンカーメンの呪いが解ければ母さんは絶対に目覚める。」
「私に出来ることは?」
「母さんが目覚めることを祈っててくれ。」
「私!祈るわ!」
「ありがとう。」
「私のお義母さんだもん!」
「うん。」
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