迫ってくる恐怖
- ★★★ Excellent!!!
カクヨムでほぼ初めて読んだホラー小説がこの作品だったことを、もはや後悔すらしています。
まるで本当にあったことを綴っているかのような文章に、怖くて恐くてたまらないのに何度も繰り返し読んでしまうんです。
そのせいか、夢に”呪われた道順”のアレが出てきたときには心臓が止まるかと思いました。そして、ようやく落ち着いたところに”なゆたち”の話を思い出してしまい、しばらく震えていました。
ただの作り話だから…とは思えないような完成度です。
一見すると関連性のない怪談の短編集に見えますが、何度も読んでいると各話に緩やかなつながりがあることに気づくかと思います。
それらがどんなふうに回収されるのか、最後のエピソードはどんなに悍ましいものなのか、書籍版を楽しみにしています。