既読
声兎
既読
好きな人のLINEの既読がすぐにつかないと
不安になるのは私だけ?
あなたのLINEを心待ちにして
ドキドキしている私
朝起きてすぐにスマートフォンに手を伸ばして
通知ランプが付いているだけで
ウキウキしてしまう
彼からのおはようLINE
通知なんて来てないのに
ついつい確認してしまう
何度も、何度も
でも一向に彼から来る気配がない
既読が早く付けば付くほど
あなたが私のLINEを開いて待っていてくれたんだと
嬉しくなってつい足をバタバタしてしまう
スマートフォンの画面を開いた瞬間
彼からのLINEが来ると
たまたまなのか、必然なのか、テレパシーでも感じているのか
あなたと相思相愛なんだって思える
なんて返そうか迷って
何回も書き直して
時間がかかって仕方がない
結局無難な返事しかできない
それでも嬉しくて舞い上がる
あなたと繋がっているだけで嬉しいのだから
ボイスメッセージなんて尚更だ
あなたの声が聴けるのだから
今日も悩みながら
彼になにを伝えようか指と心を動かす
他愛もない挨拶から始まって
他愛もない会話をする
日に日に彼への想いが積もっていくばかりだ
この想いが伝われと今日も送信ボタンを押す
─完─
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