キツネ面～裏社会には意外と美人が多い

　容姿、本名、年齢、性別…全てが不明。

　とある喫茶店に電話で依頼をすると法外な報酬で望みの品を葬ってくれるキツネの面を被った不審者―キツネとして活動していた安城海信とその仲間は「人口脳を回収せよ」という依頼を受け、日本最大手の医療品メーカーに潜入する。

　
　そこで彼らを待っていたのは人口脳を移植されオーナーの意のままに動く「人形」とされた犯罪者たちだった。
　敵の策略で仲間と分断された海信は「失敗作」と言われる少年と出会い、彼こそが依頼主だと知る。

「ここの社長はキツネを人形にしようと準備を進めていた」

　果たして、キツネは人形を掻い潜り、人口脳を葬り去ることができるのか…？




登場人物
【安城海信】
　喫茶こやけを隠れ家にしてキツネとして活動している。先代から仕込まれた戦…続きを読む