第5話「長話での真相」

*厨二病(仮定)によるだる絡み不可避コース

「あっ、あの〜これから生徒会室で何を…」

僕は気になったことを聞いた。すると、

「これから生徒会室でやること?あー言ってなかったねそう言えば。えっと、生徒会室はね何故か警備が厳重で人の立ち入りが僕ら以外基本ないんだよ。でね、これから話すことは他言無用だからね?」

と言われてるうちにタクシーは学校に着いた。そして僕らは生徒会室に向かった。

「着いた…。で、他言無用なほど重要ってことなんですよね?その話って何なんですか?」

すると、とんでもない答えが返ってきた。

「簡単に言うと、君の亡くなった親友が生き返るかもって話」

(………は?あいつが生き返るどうやって?)

僕はこう思ってしまった。

「心の中では随分と口が悪いね。まぁいいや。君も含めここにいる全員“能力者”なんだよ」

(????、“能力者”?僕も含め?そんなことが……)

僕は混乱したまま話を一応聞いてみようと試みた。

「“能力者”?じゃあ湊人先輩は“真理者”って感じですか?」

こう言う時はthe適当である。

「違うわ。コイツの能力は“真理者”じゃなくて、“心想者”。人の心が読めたり、洗脳、解除と言った感じの能力なの」

ほう。少しわかったきた。だから今まで思ったことが読まれてた感覚があったわけだ。


*取扱説明会

「雛さんバラさないでよ〜。じゃあ僕も。雛さんの能力は“統一者”で、ありとあらゆるものを統一出来る力がある。」

「お二人の“能力”はなんとなく分かりました。じゃあ、僕はなんですか?」

めちゃくちゃ気になったので聞いてみた。

「君はめっちゃ特殊でね“能力者”の“能力”は基本一人・・・・一つなんだけど、君のような特殊なタイプは複数所持しているんだよ。で、君は託されて二つになったパターンだね。君の能力は“正言者”と“虚言者”。正しいことをいえば神からの恩恵が得られ、敵に虚偽の発言をすると自分になんらかのバフがつくって感じらしい。“正言者”の方は何かすると真化するらしいから頑張って!」

僕が1番複雑だった。おそらく託したのはあいつだろう。

「あっ言い忘れたけど“虚言者”を託したのは有馬守疾(ありまかみと)君らしいよ。」

これは驚いた。今はどうしてるかわからないあっちの方だったとは……。

「実を言うとね、僕らの“能力”って君と同じで託されたものなんだ。僕は前の生徒会長から、雛さんは【君の親友からだよ】」

そうだったのか。でも、誤りがある。僕はそう思った。

*お試し使用

「湊人先輩は今、能力を使いましたね?確かに僕の親友から託されたようですけど、本当は『返されてしまった』んですよね?僕の“虚言者”が反応して“正言者”がそう告げました。ですよね雛さん」

僕は試しに“能力”とやらを使ってみた。

「そうよ。私はあの人に一時盗まれたの。この“統一者”を」

 (盗まれた?どうやって?間接的にだろうけど通り魔みたいにスッとかな)

「私にもこの人にもどうやられたかはわからない。でも盗まれたいた事は確かなの」

僕は疑問を口にした。

「その確信ってどうやってもたれてるんですか?」

「能力を失った“元能力者”は相手が持ってる能力が視えるようになるんだ。と言っても視えるだけだけどね」

なんとなくは分かった。その失った時に起きる現象が自分に起こったからそう言う結果になったのか。いや、ちょっと待て。

「先輩方お二人は結局僕に何を求めたいんですか?」

話がそれまくって全然言われなかった

*本当の目的

「あぁー、そういえば逸れたまんまだったね。僕らの目的は君の親友が生き返ることについての情報を全て渡す代わりにこの生徒会に入って僕らに協力してもらうことだよ」

 生徒会の選出方法は確か選挙もしくは会長、副会長もしくは校長による推薦者として選抜され、生徒会メンバー全員が承認するの二つだったはず。暇で暇で退屈だった高校説明会の時に資料を熟読してたのが役に立った。しかし、現生徒会はすでに満員で誰かがやめないと入れないはずだ。

「この学校の生徒会は実は私たち二人しかいないの。どうしてもなりたいって言う二人がいてねその人たちに(仮)ってことでさせてるだけ。」

再び理解不能になってくる。でもやるしかない。

「分かりました。やります。しかし条件があります。貴方たちの目的を教えてください。」

僕は気づいていた。この人たちはこう聞かないと絶対教えてくれない人たちだってことに。

「僕らの本来の目的は、“能力の消失”。ごめんね?騙してて。君の親友は実は生き返らない。」

やはり。しかし10秒ほど経った後に意外な答えが出てきた。

*厨二病(ほぼ確)再び

「簡単に言うと僕ら“能力者”は未来に今いる。だから生き返らない。しかし、【聖と獄の祭壇】に行きこの“能力”を“能力者”全員で捧げるとそれぞれが現実にいけることになる。」

「でもそれってこの世界には僕らが存在しなくなると言うことですよね?それじゃあ……」

疑問に思った。この情報だけでは世界が成り立ってない。

「ちゃんと言うとこの世界に元々存在した私たちに魂が現実から霊のごとく憑依していると言うことになるわ」

はぁ……。まぁ大体は分かった。これがうまくいかないと“僕の心”が言っている。

そして、今いる世界での現時刻は18:49。長話をされた後、暗い中僕は電車で家へ帰った。                   

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