第3話「仕組まれた“モノ”」

*事件後の物語[開演]

親友が死んだ。僕は、2週間ほど学校へ行かなかった。親友が死んでからもう1ヶ月位ったった。色々な感情で心は壊れそうになっている。何故だろう。僕は、誰にも相手して貰えないような気がする。夏祭りのあったあの日、犯人は、何故、親友を狙ったのだろう。“通り魔殺人犯”と言うのはわかっているが、殺したのには、何か訳があるのだろう。

僕はそう思い、警察へ捜査の依頼をした。

*ショート裁判

しばらく日が経った後、裁判があった。証人尋問で、僕は親友のことについて話した。2時間半後、裁判が終わった。犯人は容疑を認め、結果は無期懲役。僕は、死刑は望んではいなかったもののこの裁判で、負けた気がした。僕は家へ帰ると部屋に篭って泣いた。「クソッ」といって、物を投げた。「悔しかった」そう思ったのだった、いや、そう思ってしまった。

またしばらくして、僕は学校へ行った。今は九月に入る手前の時期だ。義務教育もあと半年も残って無い。親友は、中学を卒業できずにあの世へ逝ってしまった。僕はそんな親友の分まで生きようと思った。でも、でも、でも、僕はこれからどうすればいいいんだ。そう思う日々であった。

ある時、唯一信頼できる友達からアニメを紹介された。僕はそのアニメを見ることにした。「……」。僕の今の状況に似ていて、なぜか安心感が湧いてきた。この日の出来事は、これ以外何もなかった。そして、この日から1ヶ月。あっと言う間に9月が終わろうとしていた。

*「無我“夢中”」

 9月30日 深夜 夢の中に親友が出てきた。僕は喋りかけようとした。でも、口が開かなかった。僕が喋りかけようとして約21秒後夢の中の親友が喋りかけてきた。

「明日、俺の墓の前に来て、水を掛けて目を瞑れ。」

親友は、こういって走って何処かへいった。何故、河野かかは分からない。でもきっと何かあるのだろう。僕はそう思い翌日まで寝た。

翌日の朝、僕は昨日夢で親友に言われたことを思い出す。

11:00ごろに親友の墓に向かった。そして言われたことをやってみた。何も起こらなかった。僕はまた思い出す。

目を瞑るのを忘れていた。そして目を瞑った。すると、親友がいた。僕は、架空の世界のような所に連れ込まれた。

正確に言うと、僕の魂だけその世界にいた。

「元気にしてたか?俺はそうでもねえけど…。」いきなり話しかけられた。僕は、「あまり元気ではない。」と答えた。「そりゃそうか。なあ、俺がお前を呼び出したのは、理由がある。それは、お前に謝りたかったからだ。俺が死んだあの日、俺はお前に怒ってしまった。あの時の話と矛盾するがよく聞け。お前は “誓言者” だ。お前は正しい言葉を誓うんだ。だから、最後に言っておく。絶対に “虚言者” にはなるなよ。」そう言って、親友が目の前から消えて、

僕は元の世界に戻された。

*本物の〈終幕〉(?)

“現世と死後の世界の間の世界”にいた、親友の魂はおそらく天の世界に行ったのだろう。

この出来事から、3ヶ月がたった。12月終日、受験や、卒業が近い時期となっていた。もうすぐ、冬も終わりに近づく。親友がこの世界にはもういないが、僕の大事な記憶として、しっかり残っているのであった。

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