第2話「過去巡り」
*過去巡りで記憶も巡る
まだ、親友がこの世にいた時、気になったニュースがあった。内容は、“名前,年齡,職業,性別 のどれも明かされなかった“。僕の考え的には、あのアナウンサーもしくは、あの放送局は、犯人に何かしらの関わりがあると考えた。買収されているか、犯人グループの集う裏組織なのかもしれない。
「・・・・・・・・」僕は沈黙した。
*結果発表のようにあっさりとした真実
翌日、そのアナウンサーではなく、放送局がなくなっていた。おそらく僕の予想は当たっていたのだろう。別の放送局で、その事をやっていた。話が少し今に戻るが、親友を殺した通り魔殺人犯は、指名手配されていたためか、
逃げるのに必死で何も知らなかったのだろう。
アホらしい。逃げるだけならともかく、罪人でもない親友を殺すなんて…。それはともかく、捕まってよかった。
他に死亡者が出なかったのは、幸いだ。
*お出掛け①
話は少し逸れたが、話を戻そう。何故、怪しまれるとわかっていて、色々と隠したのだろうか。ニュースでもやっていなかったから、自分で考えるしかないのだ。わかっていなかったのはないだろう。じゃあなんだろう。分かっていてやったとしよう。じゃあ何故わかっていてやったのか…。僕はさらに考えようとしたが、もっとわからなくなりそうだったから、考えるのをやめ、僕は親友の所にでかけた。
「少し頭の中をスッキリさせよう」こう思ったのだ。
親友の家に行く途中、掲示板を見ると夏祭りのことが書いてあった内容を見ると、面白そうだったから親友を誘ってみようと思い再度親友の家へ向かった。
僕は、親友の家につき、インターホンを押した出てきたのは、親友のお父さんだった。僕は、親友が家にいるかどうかを聞いた。すると、家にはいないと言われ、「夏祭りのことを伝えといてください。」と頼んだ。僕は帰ろうとした。その時、親友が外出から帰ってきた。どうやら習い事から帰ってきたようだ。親友が疲れてそうなので、僕は帰った。
*お出掛け②
翌日、僕はまた親友の家に行った。今日はまだ家にいた。
昨日僕が、考えていたことを話した。すると親友は、
「わざとバレるようにし、もしバレた時に安心感を与えるための罠だったのではないか」といった。でも、指名手配されている奴がいるんだよ?と聞くと、「それはそうだな。でも、ほとんどの人は、どうせ無関係だろうと決めつけるだろう」と僕は言われた。これなら僕も納得がいく。
無関係だと決めつければ、安心するだろう。そこを狙ったのか。僕らはこうやって語り合っていたが、この後親友が殺害されるなんて、思っていなかったのであった。
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